衝撃の“退団”に…減額超え年俸ダウンで自由契約を選んだ大物(5)阪神を出て“リーグMVP”に
東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大が、減額制限を超える大幅な減俸を提示され、退団を決断した。プロ野球では、減額制限(年俸1億円以下は25%、それ以上は40%)を超える年俸を提示された場合、自由契約を選択できる。ここでは、減額制限超えの年俸ダウン提示を受け、自由契約を選んだ歴代選手を紹介する。
新井貴浩
・投打:右投右打 ・身長/体重:189cm/102kg ・生年月日:1977年1月30日 ・経歴:広島工 - 駒沢大 ・ドラフト:1998年ドラフト6位 国内フリーエージェント(FA)権を行使し、広島東洋カープから阪神タイガースに移籍した新井貴浩。2014年オフに減額制限を超える提示を受け、古巣での再出発を決断した。 駒沢大から1998年ドラフト6位で広島に入団すると、プロ3年目の2001年にレギュラーへ定着。2005年には142試合の出場で打率.305、43本塁打、94打点と傑出した成績を残し、本塁打王に輝いた。 2007年オフに国内FA権を行使し、阪神に移籍。2011年には144試合の出場で打率.269、17本塁打、93打点をマークして打点王を獲得するなど、新天地でも打線の中軸を担った。 しかし、2014年はマウロ・ゴメスにポジションを奪われ、出場機会が減少。同年オフに減額制限を超える減俸提示を受け、自由契約を申し入れた。 そんな中、古巣・広島が獲得に乗り出し、2015年に8年ぶりの古巣復帰。翌2016年には132試合の出場で打率.300、19本塁打、101打点の活躍でチームを25年ぶりのリーグ優勝に導き、最優秀選手に選出された。 その後、2018年限りで現役を引退。2023年からは広島の一軍監督を務めている。
ベースボールチャンネル編集部