ヨルダンとシリア、国境安全委設置で合意 武器・麻薬密輸などで協力
[アンマン 7日 ロイター] - ヨルダンとシリアは、国境の安全確保、武器・麻薬の密輸対策、過激派組織「イスラム国」(IS)の復活阻止に向け、共同安全保障委員会を設置することで合意した。ヨルダンのサファディ外相が7日明らかにした。 西側の麻薬対策当局者らは、「カプタゴン」として知られるアンフェタミン型覚醒剤が長年シリアで大量生産され、ヨルダン経由で湾岸諸国に流入していると指摘する。 ヨルダン軍は2023年以降、麻薬取引との関連が疑われる民兵や民兵施設を標的にシリアで複数回の空爆を行っている。 サファディ氏はシリア暫定政府のシェイバニ外相との共同記者会見で「われわれは、武器や麻薬の密輸とIS復活の脅威への対策を中心とする国境の安全確保について協議した。われわれの安全保障は一体で、共通の課題と闘うために協力していく」と述べた。 シェイバニ氏は「カプタゴンと麻薬密輸の問題については終結し、二度と起こらないと約束する」とし、この分野で幅広く協力していく考えを示した。