【ベトナム】「エネルギー国家基本計画」実行計画が承認
ベトナムのチャン・ホン・ハー副首相はこのほど、「2021~30年のエネルギー国家基本計画および50年までの展望」の実行計画を承認する首相決定338号(338/QD―TTg)に署名した。エネルギー国家基本計画は、23年7月に公布された首相決定893号(893/QD―TTg)で承認されている。4月25日付ダウトゥ電子版が報じた。 実行計画は30年までに実施する各プログラムや事業のリストや進捗(しんちょく)度、実施方法、財源などを規定し、各中央省庁や地方政府に目標や任務などを割り当てている。 石油・ガス部門については◇石油ガスの探査・開発◇ガス産業◇石油ガスの加工◇石油ガスの輸送・保管・流通――が盛り込まれている。 石炭部門には◇探査◇開発◇選炭・加工◇石炭産業向けのインフラ(輸出入港やその他のインフラ)――が含まれる。 新エネルギー・再生可能エネルギー部門には、◇風力◇太陽◇バイオマス・バイオ燃料・バイオガス◇固形廃棄物◇小規模水力◇その他の再生可能エネルギー(潮力・波力・地熱)◇新エネルギー(水素・アンモニア・水素由来の燃料・合成燃料など)――が含まれる。 エネルギー産業向けの施設やインフラの開発に必要な土地の面積は、30年までが9万3,540~9万7,240ヘクタール、31~50年は17万1,410~19万6,760ヘクタール。水面の面積はそれぞれ33万4,800ヘクタール、130万2,000~170万1,900ヘクタール。 必要な投資額は、25年までが1,640兆ドン(約647億米ドル、10兆2,100億円)~1,887兆ドン、26~30年が2,493兆~2,921兆ドンと試算されている。