サムスン電子10~12月期 営業益2.3倍も市場予想下回る
【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が8日発表した2024年10~12月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は6兆5000億ウォン(約7000億円)で前年同期の約2.3倍になったが、前期比では29.2%減少した。営業益は金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが集計した市場予想(7兆7096億ウォン)を15.7%下回った。売上高は75兆ウォンで前年同期比10.7%増加したが、前期比では5.2%の減少だった。 スマートフォンやパソコンなどの全般的なIT需要が予想を上回る不振となり、主力のスマホ・パソコン向け汎用半導体メモリーの収益性悪化が長期化したことが響いた。供給過剰となっているメモリーの出荷量と平均販売価格が予想以上に落ち込んだもようだ。 人工知能(AI)向けの広帯域メモリー(HBM)の需要は堅調だが、サムスン電子のHBMの量産スケジュールが遅れており、業績への寄与度はまだ低い。大規模集積回路(LSI)やファウンドリー(受託生産)などの非メモリー部門も工場の稼働率低下などで赤字が続いたとみられる。 業績をけん引してきたディスプレー、モバイル部門も需要不振や競争激化などでやや鈍化したもようだ。 部門別の業績は発表されなかったが、証券アナリストらは半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門の営業利益は3兆ウォン前後だったと分析。モバイルエクスペリエンス(MX)・ネットワーク事業部は2兆ウォン前後、ディスプレーは1兆ウォン前後、テレビ・家電は3兆ウォン前後としている。 一方、24年通期の営業利益は32兆7300億ウォンで前年比398.2%増加した。売上高は300兆800億ウォンで同15.9%増加した。
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