ベイスターズ小園健太が「退寮する日が怖い」と語るファーム施設「DOCK」の魅力
小園健太~Aim for the ace of the Baystars 第5回 横浜DeNAベイスターズの小園健太にとって、8月は暑く、苦しさをともなった厳しい日々だった。右脇腹痛も癒え、マウンドには帰ってきたが、8月は先発として5試合に登板し、防御率10.89。とくに8月24日の日本ハム戦(横須賀)は2回5失点、同31日の西武戦(南魚沼)は2回11失点と炎上してしまった。 【写真】横浜DeNA・パフォーマンスチーム「diana」メンバー9人厳選カット集(38枚) 【小園健太を支えるふたりのお父さん】 自戒を込めて小園は語った。 「自分のなかでいろいろと試そうとしているのですが、なかなかしっくりこないというか、うまくいかないことが多かったと思います。だけど、それを乗り越えていかないといけないので、今は次の試合に向け準備しています」 落胆の色は薄く、声には張りがあった。さらにステップアップするための試行錯誤の日々。原因はわかっている。 「ステップ幅を広くとることに取り組んでいるんですが、まだ無意識のレベルではできていないんです。試合中はどうしてもステップ幅を意識しすぎてしまい、体が横軸になってしまっていました。体を開かず縦軸で投げることができれば、必然的にステップ幅は伸びていくものだと思うので、まだまだ解釈や刷り込みが足りなかったと思います」 成長途上であるがゆえの足踏み。一定の動きを体得するには、やはり反復や数によって体に馴染ませるしかない。この数週間は、入来祐作ファーム投手チーフコーチにマンツーマンでみっちりと教えを乞うているという。 「とにかく言われているのは、体の開きですね。しっかりと上からボールを叩くようにとキャッチボールから指導を受けていますし、あとトレーニングでもランジ(前後、横方向に足を踏み出すことで下半身を鍛えるメニュー)をなるべく深いポジションでやるように言われています」 入来コーチの指導を受け、感覚が変わってきたことを小園は実感している。 「キャッチボールの感触は変わってきましたし、ブルペンでもけっこう体を縦に使えてきているので、気持ち的にも8月とは違う自分だなって思っています」