オトク度を徹底比較! Apple vs Google"新端末&サービス"使い倒しガイド!
スマホやタブレット、ウエアラブル端末や各種サービスなどを競い合うようにリリース中のAppleとGoogle。日本では圧倒的なシェアを誇るiPhoneシリーズだが、そのシェアを本気で狙っているGoogleのスマホ販売戦略、そして両社製品&サービスのオトクな使い方も徹底解説します! 【写真】AppleとGoogleのお得機種や格安サービス * * * ■円安の影響で両社の違いがハッキリ! スマホをはじめとする端末やアプリなどでライバル関係が続くAppleとGoogle。今月、Appleは新iPad、Googleは新スマホを発売。そんな両社の円安による価格変動の影響からオススメサービスまで、ITジャーナリストの法林岳之さんに解説してもらいます! ――まず、5月15日に発売された「iPad Pro」(11インチモデル・16万8800円から)はどうでしょうか? 法林 ゲーミングパソコン並みの処理速度を誇るスペックです。ただし、13インチモデルのiPad Pro(21万8800円から)をゲーミングパソコンのように運用しようとした場合、キーボードなどのオプションとストレージを増量すると価格は46万円以上。それなら、初めからゲーミングパソコンを買ったほうがコスパで優れています。 新モデルは動画のエンコードを出先で行ない、即配信するといった限られた用途で使用すべきモデルなんですね。iPad Proシリーズは、動画視聴やビジネス系のアプリの利用といった日常的に活用するモデルではありません。 ――動画視聴やイラストを描く用途でもiPadシリーズは人気ですよね。 法林 そういった用途なら「iPad Air」(11インチモデル・9万8800円から)シリーズも新発売されました。しかし、実はこれでもオーバースペックなんです。私としては1万円値下げされた無印こと、「iPad」(5万8800円から)をオススメします。動画やゲーム用途はもちろん、イラストを描くにも十分な性能。私も使っていますが、ビジネス系のアプリも問題なく動作しますし、5万8800円ならノートパソコンと比較してもオトクです。 ――新発表のiPadシリーズから、今年発売が予想される「iPhone 16」シリーズに反映されそうな部分はありますか? 法林 本体の価格に円安が大きく反映されるでしょう。16万8800円で販売されるiPad Proは、アメリカでの価格は999ドル。これは1ドル169円弱換算の為替レートになります。ここ数年、新型iPhoneのアメリカでの最安モデルは799ドルで固定されています。 今年もこの価格で販売されることになると、iPad Proの為替レートが反映された場合には、最安で13万5000円前後が予想されます。現在の最新モデルであるiPhone 15が最安で12万4800円ですから、iPhone 16は1万円のアップが濃厚でしょうね。 ――そんな円安悲報が続く昨今、Googleは普及価格の新スマホを発売しました。 法林 「Google Pixel 8a」です。定価は7万2600円ですが、なんとGoogleの直販では実質1万9800円。これは現在利用中のiPhone SE(第3世代)をGoogleに下取りに出し、次回の買い物から利用できる2万円分のストアクレジットを含めたキャンペーンの実質価格になります。期間は5月21日までですが、Googleは頻繁にキャンペーンを行なうので、まだチャンスはあるでしょう。 さらにソフトバンクは発売と同時に"24円販売"をスタートしています。こちらは指定された端末購入プログラムへの加入などの条件がありますが、最新モデルがこの価格なのは素直にオトクです。 そして為替レート的にもGoogleは頑張っています。Google Pixel 8aのアメリカでの販売価格が499ドル。日本での7万2600円の価格は1ドル145円強の為替レートなので、むしろ安いぐらいです。 ――この価格を見ると、Googleは日本国内のiPhoneのシェアを本気で狙っていると感じますけど?