【沼津】中村勇太は3連敗の悔しさを胸に、さらなる成長を期す「沼津の守備は中村がいるから安定する、と言われるように」
アスルクラロ沼津DF中村勇太が9月7日の明治安田J3リーグ第27節・ガイナーレ鳥取戦にフル出場。連敗ストップを目指して奮闘したが、チームは敗れて今季初の3連敗となった。自身Jリーグ初挑戦で多くの出場機会を得ている今季、これから本格化する昇格争いに向けて、これまで以上に貢献すべく意気込んでいる。 【写真】先発で2試合ぶりに出場した中村。セットプレーのチャンスではヘッドでゴールを狙い、松木とのマッチアップでは激しい攻防を繰り広げた ■2024年9月7日 J3リーグ第27節(@Axis:観衆2,113人) 鳥取 3-1 沼津 得点:(鳥)曽我大地、普光院誠、松木駿之介 (沼)鈴木拳士郎
「自分のサッカー人生にとってすごくプラス」
沼津は8分に先制され、38分に再び失点。「ウチも前から守備に行きたかった状況で、相手の立ち位置を含め、うまくプレッシャーをはがされるシーンが何度かあった。そこで行くのか、あえて行かずに持たせるのか、試合全体を通して、あいまいな時間帯があった」ところを突かれ、2点のビハインドで前半を終えた。 昨季、JFLのヴェルスパ大分でチームメイトだった鳥取FW松木駿之介とはマッチアップする場面も多く、激しい攻防を繰り広げていたが、その松木に57分に決められて0-3に。84分に1点を返したが及ばず、今季初の3連敗を喫した。今後の立て直しについて中村は「まずは目の前の1試合の積み重ね」とコメント。さらに「負けたことは仕方ないですが、問題があったから負けたのも事実だと思う。それも真摯に受け止めて、勝つためにどうすればいいのかを個人・チーム含めて反省し、次に生かして、一つひとつ練習からやっていきたい」と続けた。 鹿島アントラーズのジュニアユース、ユースを経て東洋大に進み、2022年にヴェルスパ大分に加入。今季、沼津に完全移籍して開幕戦でJリーグデビューを飾ると、第27節を終えてリーグ戦24試合に出場している。 「沼津にチャンスをもらい、試合に出て経験を積むことができているのは、自分のサッカー人生にとってすごくプラス」と語る一方で、「それで得た自信で、もっと沼津に貢献したい」と意気込む。今節を終えてプレーオフ圏内の4位、J2昇格争いが佳境を迎える今後に向けて「沼津の守備は中村がいるから安定する、と言われるようになりたい。まだまだ未熟なので、試合に出ている経験を生かして成長していきたい」と決意を新たにしていた。 取材・写真◎石倉利英