悲願の初タイトルまであと一歩…新潟・松橋力蔵監督「少しはいい景色を見せることはできたのかな」
『2024JリーグYBCルヴァンカップ』の決勝戦が2日に行われ、3年ぶり2度目の戴冠を目指す名古屋グランパスと初優勝を見据えるアルビレックス新潟が対戦。試合は3-3というスコアで120分間が終了し、PK戦の末に名古屋グランパスが3年ぶり2度目の優勝を飾った。 【ゴール動画】今年のルヴァン杯決勝は壮絶な撃ち合いに 試合後、新潟の松橋力蔵監督が記者会見に登壇。優勝まであと一歩と迫りながら悲願の初タイトル獲得とはならなかった悔しさを滲ませつつ、「タイトルを獲ることはできなかったが、どんなに苦しい時でも密接に我々をサポートしてくださる方々に、少しはいい景色を見せることはできたのかなと思っています」と述べ、最後まで諦めることなく戦い抜いた選手たちの奮闘を称えた。 試合は、新潟が主導権を握りつつある中、自陣ゴール前でのパスミスから先制を許す展開に。前半終盤にも失点を喫し、後半を2点ビハインドで終えたが、その後半に1点を返すと、アディショナルタイムに得たPKをMF小見洋太が決めて土壇場で追いつくことに成功。延長戦でも開始直後に勝ち越しを許したが、後半に追いついてPK戦に突入するなど、驚異的な粘りを見せた。 松橋監督は「残念なことに自分たちのスタイルの中でのエラーが相手に勢いを与えてしまった」と1失点目を振り返りつつ、2点ビハインドで迎えたハーフタイムには「気持ちの部分で負けないためにも舞台が整ったくらいの気持ちでやろう」と檄を飛ばしたことを明かし、「最後は気持ちの戦いになるという部分があったので、そこは選手たちが最後までやってくれた。非常に誇らしい気持ちでいます」と朗らかな表情を見せた。 就任3年目で迎えた大舞台。チームの成熟に関しては「まだまだ足りない」とキッパリ。個々の技術・判断力を突き詰めていくことは「尽きない」と語り、自身に関しても「戦術的な部分でまだまだ足りない」と主張。「もっともっと学んでいかないといけないし、尽きない。そこは常に追求していきたいと思います」と、さらなる高みを見据えた。
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