【高校ラグビー】大阪桐蔭と桐蔭学園がプール戦を1位突破!日本チーム初のタイトル獲得に向けて躍進の両校 5月5日に決勝戦『ワールドラグビーユース交流大会』
高校ラグビー世代の国際大会「サニックスワールドラグビーユース交流大会」はプール戦が終了。今春の選抜大会優勝の大阪桐蔭(大阪)、今年1月の全国高校ラグビー大会の覇者・桐蔭学園(神奈川)が、それぞれプール戦を3戦全勝、1位で突破しました。
大阪桐蔭・名取凛之輔キャプテン「全員が集中力を保って、いいラグビーができた」
イングランドのトルロカレッジ、ナミビアのウィントフックジムナジウムを撃破した大阪桐蔭は、プール戦の最終日の5月1日、同じく両チームに勝利した大分東明(大分)と対戦。立ち上がりから、ビッグプレーで試合の流れを引き寄せます。 試合開始早々に、LO廣岡凜太郎選手が強烈なタックル。相手のペナルティーを誘発すると、キックを有効に使って大分東明陣内に攻め込みます。しかし、気迫を前面に懸命のディフェンスを見せる大分東明の前に、序盤はなかなか得点につなげることができません。 それでも、得意のスクラムを軸に先制点に結びつけます。ファーストスクラムを押し込んでペナルティーを獲得。大分東明陣内深くまで攻め込むと、開始6分、ゴール前のスクラムを再び押し込んでディフェンスの出足を鈍らせてから、NO8大門一心選手がサイドアタック。最後はWTB水島功太郎選手がインゴールに飛び込んで5点を先制します。さらに14分、今度はラインアウトからのモールを上手くコントロールして、SH川端隆馬選手がトライ。ゴールも決めて12対0とリードを広げます。 大阪桐蔭FW陣の圧力の前に防戦一方だった大分東明も19分、ワンチャンスを生かします。この試合初めて、大阪桐蔭陣22メートルラインの内側に攻め込むと、ハーフ団が巧みなランニングを見せて中央にトライ。ゴールも決めて12対7と追い上げて前半を終了します。
しかし、大分東明の白田誠明監督が「接点のところでしっかり(大阪桐蔭に)やられました。きちっと勝ち切られた。本当に強いチームです」と振り返ったように、後半に入っても大阪桐蔭が確実にボールを支配して主導権を渡しません。 ブレイクダウン(ボールの争奪戦)で大分東明を上回ると、チャンスを次々と作り出して得点を積み重ねていきます。後半5分にPGを決めてリードを8点差に広げると、12分には素早い縦への連続攻撃からCTB手崎颯志選手がトライ。直後の14分には、ノーホイッスルトライを奪って勝負を決定づけました。 キャプテンの名取凛之輔選手が「もちろん課題は残ったが、雨の中、全員が集中力を保って人任せにしない粘り強いディフェンス、いいラグビーができた」と話したように、試合終了間際の大分東明の必死の反撃もきっちりと抑えた大阪桐蔭。27対7で難敵を下して3戦全勝、プール戦を1位で突破です。