パリ五輪3冠の岡慎之助が個人総合初V 一般チケット約2000枚完売で熱視線浴び「五輪より緊張した」 4冠も達成
「体操・全日本シニア選手権」(15日、アリーナ立川立飛) 男子が行われ、個人総合はパリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)が合計86・331点で初優勝した。団体は徳洲会が2年連続10度目の優勝を果たした。岡は個人総合、団体、種目別の鉄棒、床運動を制して4冠となった。 パリ五輪王者が出場するとあって、チケットの一般席約2000枚が売り切れるほどの盛況ぶりだった。会場中の視線を浴びる中、種目別で金メダルを獲得した鉄棒では、五輪後に投入したF難度の離れ技・リューキンを成功。前週の国スポでは落下したが、この日は決めきり、着地もぴたりと止めた。大きな拍手に包まれ、笑顔で手を振って応じていた。 大歓声を浴びただけに「すごい見られている感覚はあって、緊張もオリンピックよりしたきがしますね」と笑って振り返った。「体がすっごい浮いててフワフワしてる感じがある。歓声とか、すごく盛り上がってるなと。試合していてすごく楽しかったです」と目を輝かせた。 好調だったのは「今回良かった要因は国スポ終わってしっかり休めたことと、温泉にしっかり、だるんだるんになるぐらいつかったんで、それで疲労が抜けました」と笑って明かした。4冠の偉業については「4冠、そうですね、うれしいですよ」と喜びながら、「取れるなら全部取りたいぐらいです」と笑わせていた。 パリ五輪団体金メダル杉野正尭(徳洲会)は4種目に出場して団体優勝に貢献。鉄棒では着地をぴたりと止めて大歓声を浴びただけに、「ゆかの着地の乱れはあったが、他の3種目はうまく演技ができた。体操の魅力を伝えたかった」と満足気に振り返った。