俺が主役だ! 凛としたスタイルが神々しいカワサキ「ELIMINATOR SE」に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~
まずは、足付きチェックから!
シート高735mmは、わたしの身長で両足がしっかり接地するよ。またがる前は、車体も大きく筋肉質でドシッと貫禄のある印象だし、シートとハンドルの距離があって届くかな? って思ったけど、車重は178kgと見た目の割に軽く、またがってみたら不思議とコンパクトで扱いやすく思えたよ。
エリミネーターSEは400ccなんだけど、400ccクラスで178kgは比較的軽い方だね。ライディング時には、上体が起き上がった楽なポジションになるのがいいね。すこし幅広なハンドルだけど、手前に引き込むような位置にあるから操作も楽に行えそう。ハンドルの高さも疲れ知らずでいられそう。 試乗車のカラーリングは、メタリックフラットスパークブラック × メタリックマットダークグリーン。このカラーリングも相まって"漢カワサキ"が伝わってきて無骨で渋いなぁ。
では乗っていこう!
走り出しは軽やか、だけど思っていたよりメカメカしい挙動。エンジンがNinja400やZ400と同じなんだけど、バイクの構造が全然違うから、エンジンは一緒とはいえまったく別物と言ってよさそう。
アクセルをひねると、400ccなりの車体の重さは感じず、少しの力で操作可能なので、筋力に自信のないライダーでも扱いやすいバイクだね。クイックなアクセルワークができるので、クルージングスタイルとはいえ、きびきびした動きにも対応してくれるのが嬉しかった。乗り手の出したい速度にしっかり応えてくれるから、ストレスフリーでいいね。 カーブでは、そもそも目線が低いから、深く倒し込んでも高さが大きく変わることないのが特徴かな。バンクする時の恐怖心が少ないの。わたしの力量でもステップが擦るくらい倒し込むことができたので、これは意外な発見だったかも。フロント18、リア16インチのタイヤサイズのおかげもあって、旋回性を助けているんじゃないかなと感じたよ。
横から見ると前輪タイヤと後輪タイヤの太さが違うのがわかると思うんだけど、リヤタイヤが太いと、コーナリングの立ち上がりでもパワーを余すことなく路面に伝えてくれるから、バンクした状態でアクセルをひねってもあまり怖くないんだよね。 一方、ストレートでも直進安定性が発揮される太さがあるから、エリミネーターSEはこの身なりのお陰でスポーティな乗り心地が味わえるんだね。なるほど、いいバイクだ! クルーザースタイルをみて、連続したワインディングロードを優雅に走り抜けるイメージが先行すると思うけど、エリミネーターSEは大人でしっぽりしたバイクというより、元気でヤンチャな感じも覚えたし、ネイキッドみたいな感覚でも乗れるから走行中ぜんぜん飽きなかったな。 集中してずーっと乗っていると、細かい振動がシートからハンドルまでビリビリ来る感じはあったけど、それで手が痺れて大変ってことはなかったから許容範囲内ということで!