「玉木さんが親戚だという話は出たことがない」 国民・玉木代表が強調する「大平元首相との関係」の“怪しい”真相とは
大平家側の不興を買っていた墓参り
衆院選で大躍進を遂げ、キャスティングボートを握るに至った国民民主党の玉木雄一郎代表(55)。彼の政治家としての原点は故・大平正芳元首相で、地盤の一部だけではなく、政治信条も受け継いでいるとされる。そこには解明されざる「謎」が存在していて……。【前後編の前編】 【写真を見る】サンタやバニー、チャイナドレスに美ワキ、ねっとりな関西弁も…玉木代表が溺れたお相手のグラドル時代 ***
4年前の2020年6月、国民民主党の玉木雄一郎代表は故・大平正芳元首相の墓参りをしたことをTwitter(現X)で報告した上でこうつづっている。 〈敵をつくり相手を貶めることで自分の評価を上げる政治手法が蔓延する時代だからこそ大平の「楕円の哲学」の意義が改めて見直されています。郷土の大先輩として少しでも近づけるよう頑張ります〉 玉木代表による墓参りが、当の大平家側の不興を買っていたことはあまり知られていない。 「玉木さんが墓参りをしたことを知った大平家側の関係者は“ウチとは何の関係もないはずなのになんで墓参りなんかしているのか”と不快感を示していました」(永田町関係者)
「遠い親戚関係」と説明
玉木代表はこれまでメディアのインタビューで大平家とは「遠い縁戚関係」にある、などと説明してきた。にもかかわらず、大平家の関係者から“ウチとは何の関係もない”と言われるとは、どういうことなのか。その謎の解明に取り組む前に、政界での存在感がいや増す玉木代表の現状に触れておかなければならない。 彼は以前、 「自民党にかわる楕円のもう一つの中心となり、政権を担う核となる」 と宣言したことがあるが、まさに今、それが実現しようとしているのだから――。
「はしゃぎ過ぎ」
国民民主党は今回の衆院選において「手取りを増やす」といった公約を掲げ、選挙前の4倍の28議席を確保する大躍進を遂げた。その一方、与党が過半数割れとなったことで、 「石破茂首相は国民民主党の協力を得ながら政権運営をしなければならなくなりました。すでに首相は今年度補正予算案の編成などについて、自民党、公明党、国民民主党の三党で協議を進める方針を決めています」(政治部記者) 玉木代表が訴える「103万円の壁の撤廃」や「トリガー条項の凍結解除」といった政策を与党にのませる大チャンスが巡ってきているのである。 「玉木さんは、自民党側が自らの主張に対して“ゼロ回答”だった場合、政権運営には“協力できない”と述べるなど、強気の姿勢を見せています」(同) 政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。 「玉木さんは目立ちたがり屋でパフォーマンス好き。目立ちたがり屋なのは政治家として必要な資質ではあります。ただ、ここへきてキャスティングボートを握る立場になったことで、ちょっとはしゃぎ過ぎではないか、と思うくらいはしゃいでいるように見えます」