旧型となにが違う!?新型B+COM「SB6XR」インプレ!
ベースプレートにロック機構が!さらに従来モデルと互換も可能
また、ヘルメットに接するベースプレートにも改良点が。それはロック機構が備わったところだ。従来モデルでも「押し上げて引く」動作は脱落の危険が少なかったが、それでも絶対はない。今回の改良はそこに確実な安全性を加えたものとなる。もちろん、ロックはワンタッチで解除が可能なので、充電時等の脱着でストレスがたまることはない。 改良されたベースプレートだが、実はSB6Xから固定機構に変化はないため、従来からのプレートもそのまま使用は可能。さらにマイク、スピーカーといった周辺機器も同様で、すべてSB6Xのパーツを流用できる。SB6Xを使っていたユーザーにとっては、ヘルメットの内装を外して配線を再セッティングする手間はなく、ワンタッチでSB6XRを使い始められる、ということなのだ。これはスゴイ!
機能面の快適さはそのまま、バッテリー容量増大でストレスゼロ
比較が終わったところで、実際にSB6XRをヘルメットに装着してみる。まず驚くのはペアリングの簡単さ。これは従来モデルから採用されている、「B+LINK」のおかげで、1分も待たないうちにペアリング成功。またスマホアプリ「B+COM U Mobile APP」を連携させると、過去に通話したメンバーの情報からワンタッチで接続も可能。接続状況がどうなっているのかも、スマホ画面で一目瞭然になる。接続に関するストレスは一切なし! 通話はもちろん明瞭でノイズもなし。バイクの走行中でもエンジン音にかき消されることもなく、マイクもよく音声を拾ってくれた。音楽再生時にはヘッドフォンのように思えるほど豊かな音域も再生できる。普段使用している別メーカー製のモデルと、最も違いを感じたのはこの点だ。インプレッションをした「B+COM PLAY」もかなり好印象だったが、プレミアムシリーズにのみ採用されている「B+COM SOUND SYSTEM」では、大出力D級アンプと高磁力ネオジムマグネットを搭載し、最上級の音質を追求。また、さらに高いレベルを求めるユーザーに対しては「ヘルメットスピーカーEXP01」というカスタムサウンドスピーカーもラインナップしている。 今回は朝6時から夕方5時程度まで走行してみた。バッテリー容量も増加しているとのことで、あえて電源を入れっぱなしにしておいてみたが、この11時間の仕様でもバッテリー残量70%というアナウンスが流れた。ずっと音楽再生や通話をしていたわけではないが、それでも日帰りでの電池切れの可能性はゼロといっていいだろう。従来のSB6Xもインカム通話で約16時間という長大な使用時間がウリではあったが、SB6XRでは通話で22時間、音楽再生のみなら24時間の稼働という、約6時間の稼働時間アップを果たしている。これならキャンプツーリングなど、電源がない環境にも安心して使用できる!
機能を底上げしたSB6XR、インカムの定番の地位は盤石!
このように、従来モデルと見た目はあまり変わらないものの、使い勝手や機能に大きな改良が施された「SB6XR」。さすがインカムの定番B+COMらしい、スキのない性能を感じることができた。SB6Xから買い替えを考えているユーザーにとっても、初めてインカムを買うユーザーにとっても満足ができる、誰にでもお勧めできるモデルだ!
西田宗一郎