バルセロナ幹部、獲得が噂されるジョシュア・キミッヒに言及「トップクラスの選手だが……」
有力候補だがマネーゲームには消極的
バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表MFジョシュア・キミッヒの去就に注目が集まっている。今年6月末でバイエルンとの契約が切れるキミッヒの移籍をめぐって、既にパリ・サンジェルマンやマンチェスター・シティなど複数のビッグクラブが候補として挙がっている。 こうした中、バルセロナも有力候補の一つとして数えられている。バルセロナでは2022-23シーズン終了後にMFセルヒオ・ブスケッツが退団。約15年間バルセロナの中盤を支配したブスケッツの後釜として、バルセロナがキミッヒの獲得に乗り出す可能性があるとスペインメディアがこれまで度々報じているためだ。 しかし、バルセロナではキミッヒ獲得は現実的なプランとして検討はされていないようだ。バルセロナでスポーツディレクターを務めるデコ氏はバルセロナが本拠地を構えるカタルーニャ州のメディア『Esport3』の取材に対して、「ブスケッツの代役を探すなんて、ほぼ不可能なんだ。ロドリ(マンチェスター・シティ)は近いレベルに達しているが、シティは彼を他のクラブに売却しないと思う」と発言。 そもそもブスケッツの代わりが務まる選手など滅多にいないと訴え、さらに「キミッヒはトップクラスの選手の一人だ。ただし彼と契約を交わすのは簡単じゃない。チェルシーがモイセス・カイセドにいくら費やしたか見てほしい。本当に難しいことなんだ」とも述べて、昨年夏に移籍金約1億1600万ユーロ(約186億円)でブライトンからチェルシーに入団したカイセドを引き合いに出しながらキミッヒ獲得のために必要となるはずの巨額の移籍金に難色をしめしている。 既にシャビ・エルナンデス監督の今季限りでの退任が発表され、今年夏にチーム編成の刷新が見込まれるバルセロナにとって、ブスケッツが担っていた¨ピボーテ¨と呼ばれる中盤の底の位置は真っ先に固定したいポジションだろう。キミッヒの獲得に動かないとすれば、果たして誰にこの役割を託すことになるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部