米国領グアムの米海軍基地に停泊する艦艇　［写真　米海軍］

米ミサイル防衛局が２５日、環境影響評価の結果を発表し、数十億ドル規模のグアムミサイル防衛システム計画を従来の２２カ所から１６カ所に縮小すると明らかにした。 ミサイル防衛局は今年夏に公開的に意見を集め、環境問題、接近性、運営上の制約、費用効率性などを検討した後、設置敷地数を１６カ所に縮小したと明らかにした。しかし今回除外された６カ所がいかなる理由で除外されたかは環境影響評価の結果に具体的に明示されなかった。また、敷地数を減らすことで事業規模や配備予定だった武器が縮小されるかどうかは現在のところ不明だ。 この防衛システムはグアムを３６０度全方位の敵のミサイルと空中攻撃から保護することを目標にする。当初の計画にはレイセオンのＳＭ－６、ＳＭ３ブロックIIＡ、ロッキードマーティンのＴＨＡＡＤ、パトリオットＰＡＣ３などが含まれ、約１０年間かけて段階的に統合される予定だった。 今回の環境影響評価文書には「グアムは米国の影響力を維持し、敵を抑止し、危機に対応し、自由で開かれたインド太平洋を維持するための核心戦略的要衝地であり、グアムへの攻撃は米国に対する直接的な攻撃と見なされ、適切な対応に直面することになる」という内容が含まれた。ミサイル防衛局は報告書に関する議論のため来月グアムで公開会議が開かれる予定だと明らかにした。 実際、グアムは米本土から離れているが、アジア太平洋地域の主要戦略的要衝地だ。特に中国と北朝鮮はグアム一帯を射程圏とする弾道ミサイルを保有している。