アンダー200万円中古車で沼にハマってみる──車が欲しい! Z世代、はじめてのマイカー選び Vol.03
購入予算は200万円。新車だと軽自動車かコンパクトカーしか買えないけれど、中古車ならその幅はぐんと広がる。憧れだったあのクルマも買えるかも!? 中古車選びのプロがオススメする至極の1台はこれだ! 【写真】200万円以下で買える、いま狙い目の中古車とは?
総額200万円以下でイケる「ちょっといい感じの車」
世間ではZ世代(Generation Z)と呼ばれているらしい若衆世代に向けての「初めてのマイカー選びガイダンス」である。 過日はZ世代(今現在22歳から27歳ぐらい)のみなさんに向けて総額50万円以下または100万円以下で買える「ちょっといい感じな中古車」をご紹介した。 そこにて取り上げた各車が「ちょっといい感じ」であることは、おおむね間違いないと確信している。とはいえ総額50万円以下のセグメントはなんとなくショボく見えてしまう部分もあることは否定できず、総額100万円以下の品々も「若干だが微妙」といった部分は確実に存在する。 ならば「ご予算200万円以下」だと、選択肢の質と量はどう変わるだろうか? ……これはもうまったく問題ないというか、「中古車購入界のパワーエリート!」とすら呼びたくなるバジェット感に変わるのだ。総額200万円で買えない車はない──と言うと完全なオーバートークになってしまうが、まぁけっこうな種類の車が買えてしまうことは間違いない。 具体的にはどんな選択肢があるのか。以下、個別に見ていこう。
その1|スバル XV
筆者は中高年のおっさんであるためZ世代の生態をあまり知らないのだが、おそらく、22歳から27歳ぐらいの諸君は「もしも車を買うならSUVがいい」と考えているのではないかと推測する。アウトドアの涼風が感じられる何らかのSUVを所有し、それに友人や恋人などを乗せ、そしてBBQやキャンプなどのギア類も載せ、海や山、あるいは川辺などを目指すのだ。青春である。最高である。 しかしそういった青春行為に便利なSUVの新しめな年式の中古車は、人気が高いゆえに決して安くはない。だが総額200万円もの予算があるなら、おおむね楽勝である。 さまざまな選択肢が考えられるが、筆者が推したいのはスバルの「XV」というSUVだ。 XVは全長4485mm×全幅1800mm×全高1550mmという「大きすぎず小さすぎず」なサイズ感のSUVで、駆動方式はフルタイム4WD。エンジンは2Lまたは1.6Lの水平対向4気筒で、一部にはモーター付きのマイルドハイブリッド車もある。 スバル XVというSUVの何がいいかといえば、まずは舗装路におけるドライビングフィールと安定性が超絶良好である。そしてなおかつスバル自慢の「アイサイト」という運転支援システムも全車標準装備であるため、高速道路での運転はひたすら楽ちんで疲れにくい。あまりにも疲れにくい車であるため、東京都から岩手県ぐらいまでなら、感覚的には“一瞬”で着いてしまう感じだ。 そして、はっきり言ってダサめである場合が多いスバル車にしてはめずらしくエクステリアデザインのセンスも良好。なおかつ雪道などでの安定感と走破性も、このCセグメントというクラスにおいては最強に近い。それゆえ、スノボなどをたしなむ若衆にはもってこいのSUVなのだ。 そのように素晴らしいスバル XVではあるが、もしも総額200万円もの予算があれば、走行2万km台から3万km台程度の2018年式が楽勝で狙えてしまうだろう。その際のエンジンは2Lまたは1.6Lとなるが、排気量はどちらを選んでも良いと思う。2Lはけっこう余裕があり、1.6Lには軽快さがある。どちらもステキなのだ。