久本雅美・ケンミンSHOW10年「最初はネタが続くか心配だった」
久本雅美に聞く「ケンミンSHOW」人気のヒミツとは 撮影・編集:柳曽文隆 岡本ゆか THEPAGE大阪 2017.10.12
「県民性の人柄がにじみ出て笑ってしまって、心が明るくなるんです」──。今月で放送開始から10周年を迎えた読売テレビの人気番組「カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW」。日本全国各地で、その土地の人しかしらないような行事や風習を紹介し、各県出身のタレントなども多数出演するなど人気を博しているが、10年も続く人気のヒミツとは? 12日夕方、同局へ来ていた久本雅美に話を聞いてみた。
最初は特番、レギュラーだとネタが続くか心配だった
同番組PRのため情報番組「ミヤネ屋」に出演後、同局ロビーで取材に応じてくれた久本雅美は「10周年、本当にありがとうございます」と笑顔であいさつ。そして、この番組の話を受けた時のことを話してくれた。 当初、この番組は特番で放送されたが、尊敬する、みのもんたと一緒に県民の独特な風習を取り上げるのがすごく面白かったという。そして後にレギュラーに。だが、少し心配なこともあった。「正直、最初はレギュラーになって、ネタが続くのか心配でしたね。年に1回、特番でやり続けたほうが喜ばれるんじゃないかと」 しかし、番組は今月で10周年を迎えた。「1~2年で終わるんじゃないかと心配してたけど、(ネタは)あるねぇ。10年たっても、まだ『え~っ』っていうのがありますから」と笑顔で続ける。
目の当たりにしたスタッフの努力、自らも仕事先で調査
以前、所属する劇団「WAHAHA本舗」の全国ツアー中、公演終了後に地元の飲み屋で劇団員と飲んだ帰りに、雪の中取材をする取材クルーを見かけた。 「近づいてみたら、ケンミンSHOWのスタッフが、県民の方に声をかけて取材してるんですよ。涙がでましたね。私は舞台が終わって酒飲んで酔っ払ってましたけど」。だが、こうした姿を目の当たりにして「こうしたスタッフの努力のおかげ」と改めて実感したという。 様々な場所で情報を聞いて現地に行って取材し確かめる。「ネタ探しをするスタッフの努力は半端ない」と久本は力強く語る。そして、久本の「ケンミンSHOW愛」もスゴイ。仕事で全国を飛びまわりながらも、珍しいものを見つけると、担当スタッフにすぐに電話を入れる。 また、それを受けるスタッフからは「久本さん、それは今やろうと思ってまして」「いま検討中で会議にあがっていた」とすぐに返ってくる。だが「たまに『久本さん、それ何年か前にやりましたよ』と言われることがあって」と笑顔を見せる久本。しかし、それだけ、この番組も長年続いてる証かもしれない。 この番組の影響もあり、各地で「あの食べ物、本当においしいの?」と聞かれるケースも多い。だが、それに関して久本は「各県で食べてないの。もったいないと驚いてる県民さんの食べ物は本当においしいです」と自信満々の表情で答える。 「いつか紹介した山形県民の定番メニューの『水かけご飯』なんか、本当においしかったんですよ」と話す。その調理法は、残りもののご飯を水道の水で洗い、ぬめりを取って茶碗に入れて再び水道水を注ぐものだったが「お米の甘味が出ておいしかったんですよ」と食べた時の様子を振り返った。