久本雅美・ケンミンSHOW10年「最初はネタが続くか心配だった」
「大阪はおもしろい」ヒミツのOSAKA秘話
そして、同番組の人気コーナー「ヒミツのOSAKA」については「大阪はおもしろい」と笑顔で語る。「大阪の人は受けることが喜びやから。自分が笑かすことが最大の喜び」と続ける。 いつかスタッフに聞いたところによると、街で一度取材し終わった人が「もっとおもしろいこと浮かんだから」と戻ってきて、もう一度収録をし直す人もいるとか。「これは素人やけど、すごい」と久本は話す。 また「前に茶色いチリチリ頭のポチャっとしたおばちゃんに『昔のニックネームは?』と聞くと『あたしのあだ名は殺し屋やってん』と笑顔で答えたやつが今でも忘れられへん。もう『どう、おもしろいやろ?』っていう感覚やね」 大阪人は自虐ネタなども笑いにするパワーなどは「さすが大阪」と思うという。こうしたことからも久本は、この番組について「県民性の人柄がにじみ出て、笑ってしまって心が明るくなるんですよね」とうれしそうに話していた。
「すごく優しい人」みのもんたへの思い
この番組は、みのもんたとともに進行を務めているが、みのの印象は「(テレビの)あのまま。本当に温かくておおらかで。自由にさせてくれるんですよ。自然体でかっこもつけなければ、本当に楽しんでいらしゃる」と語る。 また、取り上げた県についても、その県の情報がパッと出てきては、エピソードなどの知識も豊富。それをみて久本は「よう知ってるな、おじいちゃんと思いますね」と話し、周囲の笑いを誘う。 ただ、みのは「すごく優しい人」とも語る。「いつだったか、大阪の新世界で話を聞いたおっちゃんが『通天閣は俺たちの誇りや、生活の一部や』と語らって、みのさんは『人生を感じる』って涙ぐんでらっしゃったんです。本当に優しくて。ただ、ディレクターは笑ってもらうはずが、大きな計算間違いだったと思います。自由にやらせて頂いてる、みのさんに胸をお借りしてます」と笑顔で続ける。
そして、みのとともに心がけていることは、番組に出演する各県のゲスト「ケンミンスター」に楽しんでもらうこと。「司会者とはそういうことだと思うので、そこはみのさんとしっかり胸においてやらせて頂いてます」とも語った。 出演者やスタッフの様々な努力で成り立っている同番組。「各県ってすてきやな、県民性の愛を感じながら日本が本当に素敵な国であることを感じてます。まだ『うちの県出てないな』という方もいらっしゃるかもしれませんが、必ず行きますんで」と最後に目を輝かせながら語る久本の姿は、周囲の心も和ませていた。