全国体力テスト 広島県平均、小5男女と中2女子で過去最低 長時間のスマホ・ゲームで体力低下か 前年度に比べて接触機会増加
小学5年と中学2年を対象にしたスポーツ庁の2024年度の全国体力テストで成績を得点化した体力合計点の広島県平均は小5男女と中2女子で過去最低だった。県教委はスマートフォンやゲーム機の普及が体力低下に影響しているとみている。小5、中2の男女ともに全国平均は上回った。 【グラフ】全国と広島県の体力合計点の推移 県内の小5約2万3千人と、中2約1万9千人を4~7月に調査。小5は50メートル走やソフトボール投げ、立ち幅跳びなど8種目、中2は持久走を加えた9種目を実施した。 体力合計点(80点満点)の県平均は小5は男女とも08年度の調査開始以降で最低となった。男子は52・54点、女子は53・95点で、それぞれ過去最低だった22年度の52・92点と23年度の54・68点を下回った。 中2は女子が47・38点で過去最低だった23年度の47・43点から下落。男子は42・19点で23年度の41・78点から改善した。 調査では生活習慣も尋ねた。1日3時間以上、スマートフォンやゲーム機に触れる子どもの割合は小5が4割、中2は5割と23年度に比べ増加しており、県教委は運動時間の減少に影響しているとみている。県教委豊かな心と身体育成課は「体育の授業などを通じて運動時間を確保し、体力向上につなげたい」としている。
中国新聞社