挑戦者の金原正徳「タイトル挑戦は最後。かける思いは大きい」、鈴木千裕「ここを勝って、本当の王者になれるのかなと思っている」【RIZIN.46】
「RIZIN.46」(4月29日、東京・有明アリーナ)の合同公開練習が4月15日、都内で開催された。 「RIZINフェザー級タイトルマッチ」で対戦する王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)と挑戦者の金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が昨年大晦日にカードが発表されて以来、初めて顔を合わせた。 3月12日に行われた会見に金原はタイで合宿中のため欠席。鈴木は「会見には来いよ」と不快感をあらわにしていた。 この日、金原は「フィニッシュするまで」のMMAのスパーリング、鈴木は30秒のシャドーと1分半のミット打ちを行った。金原のスパーリングパートナーは「DEEP JEWELS」で戦う、弟子の女子選手、須田美咲。須田は果敢に攻め込むが金原があっさり腕十字を極めて30秒足らずで終了。鈴木は30秒のシャドーでしっかり体を温めるとシャツを脱ぎ捨て上半身裸でミット打ち。体も十分絞り込まれ、順調な仕上がりを感じさせた。 練習後の質疑では試合発表後、初対面になることについて金原は「別に会うのが初めてではないので、鈴木千裕だなという可もなく不可もなく。そういうイメージ」と淡々。鈴木は「最後、大晦日に会って、今日も変わらずいつも通りの金原選手だなと」とこちらもさらり。 試合展開については金原は「単純にみんなが思っている通りの展開になるんじゃないですか。鈴木千裕が殴る。それに対して俺がどうするのか。シンプルにそれだけだと思う。どうこうはないと思う」と見立てたうえで「間違いなくRIZINのフェザー級で今、ナンバーワンのストライカーだと思う。そういうふうに見てしまうならば、いろいろ気を付けないといけない部分はあるが、僕も今までで50戦以上戦ってきて、ストライキングが強い選手とはたくさんやってきた。そういう経験値がうまく生かせればというのはある。対策は特にない」などと続けた。
鈴木は「公開練習の内容と同じく、寝技と打撃がうまく分かれるのかなと思う。でもあくまでもMMA。打撃だけやるんだったらキックだけやっていればいい。寝技だけやりたいんだったら寝技の大会に出ていればいい。寝技の展開も必ず起こりうると思っている。諸々、全部起こると思っている」と見立てた。 金原は今回の王座挑戦については「強くても勝ち進んでもタイトルマッチにたどり着けない選手もたくさんいる。そういう意味ではめぐり合わせというか。本当に鈴木千裕と戦うとは思っていなかった。これもめぐり合わせだと思っている。そういうめぐり合わせをうまくつかめるように自分なりに頑張ってきた。タイトルに挑戦するのは次が最後だと思う。次の試合で終わってしまうこともあるかもしれないし。だからこそ、この試合にかける思いは大きいし、辞めるなら最後、悔いなく辞めたいし。でも、まだまだやりたいという思いもある。いろいろな思いでトレーニングしてきた。2週間後にそれをうまくリング上で発揮できればいいなと思っている」とこの試合に賭ける思いを口にした。 この金原のキャリアに対して鈴木は「強くないとキャリアを積めない。勝ち続けていないと途中でやめていく人たちが9割だと思う。全局面で強いのは当然みんなが分かっていると思う」などと敬意を表したうえで「でも、人間完璧ではなくて弱点がある。そういうところを僕なりに埋めてきたのでその答え合わせをしようと思う」と語った。
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