平野紫耀、堂本剛、BTS…中目黒「桜まつり」の名物“ぼんぼり”に、なぜか「男性アイドル」の名前が書き込まれる理由
「私のぼんぼりの後ろの桜だけ咲いていない」
一部からクレームのような問い合わせが寄せられて、業務に支障が生じることもあるという。どんな内容かというと、 「たとえば、‟自分の出したぼんぼりがどこに出ているか分からない”‟出したはずなのに見つからない”と。我々が探してみると、ちゃんとあるんですけどね。あと、ぼんぼりの文字はプリントではなく、職人が1つ1つ手書きで綴っているんですが、最近のアイドルグループって記号とか半角全角とか、複雑な名前も多いでしょう。そのため“表記が間違っている“と指摘が入ることもありますね」(同) それ以外にも、 「‟なんで私のぼんぼりは桜の前に出ていないんだ”‟私のぼんぼりの後ろの桜だけ咲いていない”という問い合わせが来たこともあります。目黒川の桜の一部は開花の遅いしだれ桜で、ソメイヨシノと開花時期がずれるのはどうしようもないことなんだけどね…… 」(同) ぼんぼりの値段は1個あたり数千円。文句を言う側は、お金を払っている「広告主」という気持ちなのかもしれないが、役員は「もう少し祭りの趣旨も考えてくれたら」と話す。 「たくさんの方が中目黒に来て、桜を楽しんでいただいていることは本当にありがたいことだと思っています。ただ、我々も商売としてやっているわけではありません。祭りというのはボランティアで成り立っている部分も多い。桜まつりへの応援の気持ちで協賛していただけるのであれば、こんなに嬉しいことはないんですけどね」(同) 自分の推しを大事にしたい気持ちもわかるが、長年祭りを守ってきた商店街の方々の思いにも寄り添いつつ、祭りを楽しんで欲しいものだ。
デイリー新潮編集部
新潮社