アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した、歴代おしゃれ映画BEST5【2024年最新】
アカデミー賞といえば作品賞や主演女優賞などに注目が集まるけれど、ファッション好きなら衣装デザイン賞も見逃せない! 俳優を輝かせ、ストーリーを彩る衣装は、ファッションを語るうえでも見どころのひとつ。2024年は、ヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』で、華麗なる衣装を手掛けたホリー・ワディントンが受賞。 【写真】エマ・ストーンほか、豪華セレブのレッドカーペットドレスを総覧【アカデミー賞2024】 そこで衣装デザイン賞を受賞した歴代作品のなかから、モード史に残る名画を厳選してピックアップ。
『哀れなるものたち』
2024年 アラスター・グレイによる小説の世界を、天才監督ヨルゴス・ランティモスが映像化した『哀れなるものたち』。衣装を手掛けたのは、2016年の映画『レディ・マクベス』の衣装も手掛けたデザイナー、ホリー・ワディントン。
エマ・ストーン演じる、運命に翻弄される自由奔放な主人公、ベラが、大陸横断の冒険の旅へ出ることで、時代の偏見から解き放たれていくというストーリー。舞台は19世紀末の設定だが、いわゆる歴史映画ではないという監督の意見のもと、華麗でカラフルなオリジナリティあふれる衣装が随所にちりばめられている。
衣装には、60~70年代の「スキャパレリ」「ピエール カルダン」「パコ・ラバンヌ」といったデザイナーからのインピレーションや、ビニール、サテン、オーガンザといった70年代風の素材が反映されている。 また、「この時代のドレスは肩を膨らませることで、女性らしい線を強調した」と説明するように、ベラがまとう多くの衣装は過剰なまでにボリューミーなスリーブラインを描き、シーンをドラマティックに演出している。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
2023年 2019年にも同賞を受賞した『ブラックパンサー』の続編が、見事2回目の受賞。衣装を手掛けたのは、前作に引き続きルース・E・カーター。前作以上に女性たちの活躍やシスターフッドを大々的に描いた本作では、衣装も多様性のメッセージが込められている。 ルースは「アディダス」のチームとタッグを組み、シューズ業界で働く黒人女性たちと一緒にコスチュームを作り上げたそう。「彼女の衣装は、美しさ、アフリカの王族、テクノロジーに基づいたものです」と語ったルース。アフリカの歴史や力強い色彩を踏襲しつつ、現代のスポーツテイストも反映した衣装は必見! © 2023 Marvel ディズニープラスで配信中