「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」11月10日まで開催中 9月7日には「大地の運動会」も実施
■津南エリア
MonETでも作品を発表しているニキータ・カダン。ウクライナのキーウを拠点に活動しているカダンが、東京電力信濃川発電所連絡水槽に設置したのは、旧ソ連時代の公園の遊具をモチーフにした作品。宇宙ロケットのようにも見えるふたつの作品には近づくことはできず、離れた場所から見ることしかできない。ソ連時代の夢や野望の象徴ともいえる遊具が置かれた「入ることのできない公園」は、手の届かない幸福な空間のようにも見えるだろう。 ここでは一部の作品を紹介したが、今年の新作だけでも80点以上もある。効率よく異なるエリアや作品を巡ることができるオフィシャルツアーの利用もおすすめだ。地元の食材を使ったランチも楽しめるコースなど、複数のコースが用意されているので「大地の芸術祭」公式HPでチェックしてほしい。 また、作品展示以外にも、会期中、週末を中心にさまざまなイベント・プログラムが開催されている。9月6日(金) には、国内外約20名のアーティストが参加し、「混迷する世界の中で美術は希望となり得るか」をテーマにしたシンポジウム「越後妻有アジアフォーラム2024」を開催。翌7日(日) には、地元住民や子ども、アーティストやサポーターなど、“多様な人が自分の得意技で参加する”大運動会、「大地の運動会」が奴奈川キャンパスにて行われる。 <開催概要> 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」 2024年7月13日(土)~11月10日(日)、越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)にて開催 ※火・水曜休 <イベント情報> ■「越後妻有アジアフォーラム2024 「はじめまして」「いらっしゃい」――歓待する美術 混迷する世界の中で美術は希望となりうるか」 日程:9月6日(金) 13:00-16:00 会場:十日町情報館 ■「大地の運動会」 日程:9月7日(土) 11:00‐15:00ごろ 会場:奴奈川キャンパス