ハコスカ+OS-FR7【2】「ギアボックス本体以外ほぼすべてのパーツの加工・製作作業の連続」完全ワンオフで装着を目指す
プロショップ ナカガワが、ハコスカに「OS-FR7」を搭載した。旧車に積まれるのはS30Zに次いで2台目で、ハコスカでは世界初となる。これまでのシーケンシャルドグミッションの概念を一新した、衝撃のないスムーズな操作感が話題の次世代のレーシングミッションは、L型フルチューンでゼロヨン最速を目指すハコスカとのマッチングはいかに!? 【画像26枚】ハンドソーで干渉部分をカット。ちなみにハコスカへの搭載にあたりケースが加工されたのはこの部分だけだ レーシングパーツとなるOS‐FR7は、搭載にはそれ相応の技術がいる。実際に作業を手がけたプロショップナカガワの中川英明さんも、「装着には、ギアボックス本体以外ほぼすべてのパーツの加工・製作作業の連続。専用のベルハウジングが用意されたモデル以外は、海外メーカーなどの汎用ギアボックスと同じように、完全ワンオフ対応やね」と話す。 これまで前例のないOS‐FR7のハコスカへの搭載にあたり、中川さんが挙げた課題は、①ベルハウジング。②ミッションマウントの製作。③プロペラシャフトの製作と取り付け。④シフトレバーの支点の位置とその支持方法。⑤スピードメーターのパルス信号の取り出し方法といった5項目。これに作業の過程で見えてくる、さまざまな問題への対応が加わる。 初出:ノスタルジックスピード年2020月3号 vol.23 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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