岸田首相が直接謝罪 北海道の被害者「国がちゃんと認めて」 強制不妊訴訟で最高裁が賠償命令
STVニュース北海道
旧優生保護法を巡る裁判で、最高裁が国に賠償を命じた判決を受け、岸田首相が強制的に不妊手術を受けさせられた当事者らと面会し、直接謝罪しました。 (岸田首相)「皆様のお辛い経験と思いを真摯にお伺いさせていただきたいと存じます。皆様方お一人お一人に深く深く謝罪申し上げます」 当事者らとの面会の冒頭、深々と頭を下げた岸田首相。 旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術を受けさせられた当事者らに謝罪しました。 (小島喜久夫さん)「総理、優生手術を起こさない、皆さんまだまだいっぱいいますけど、その方々に国がちゃんと認めてほしいと思います」 当事者らが1人1人思いを述べる中、19歳の時に不妊手術を強制された、札幌市の小島喜久夫さんも発言しました。 最高裁大法廷は今月3日、札幌や東京など国に賠償を命じた高裁判決を支持して、旧優生保護法を違憲とした上で、国の賠償責任を認める統一判断を示していました。 岸田首相は不妊手術を受けた本人だけでなく、配偶者が受けた苦痛も視野に入れるなど、新たな補償の仕組みを創設する議員立法を検討すると表明しました。