【MLB】ドジャースはどのように6人制の先発ローテーションを構築するのか 米公式サイトの番記者が分析
ドジャースのブランドン・ゴームスGMは、先週サンアントニオで行われたGM会議において、来季ドジャースが6人制の先発ローテーションを採用する可能性は「かなり高い」と語った。日本時代に慣れ親しんだ中5日以上での登板を望む山本由伸がおり、大谷翔平も右ひじの手術から復帰して二刀流を再開する予定となっているからだ。では、どのように6人ローテを構築していくのか。米公式サイト「MLB.com」でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者が分析している。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ トリビオ記者は「ドジャースがもし佐々木朗希を獲得した場合、6人制のローテーションを採用する可能性はさらに現実味を帯びてくる」と指摘。ただし、現時点で6人制のローテーションを採用するために十分な戦力が揃っているかという点については明確に「ノー」と答えた。 現時点で開幕ローテーション入りが確実なのは山本とタイラー・グラスナウの2人だけ。トニー・ゴンソリンもここに加わる可能性があるが、左肩の手術を受けた大谷は投手として開幕に間に合わない可能性が高く、ダスティン・メイについては「ブルペンに移ったほうがチームにとって有益だ」とトリビオ記者は指摘する。 ほかにはボビー・ミラー、ベン・カスパリアス、ランドン・ナック、ジャスティン・ロブレスキーといった若手投手もいるが、ローテーションの頭数として計算するわけにはいかない。現在FAのクレイトン・カーショウと再契約する可能性は極めて高いとみられるが、カーショウと契約するのは大物FA選手の争奪戦が一通り終了してからになるだろう。 よって、ドジャースが6人制のローテーションを採用するためには、今オフの投手補強が非常に重要になってくる。佐々木に加えてブレイク・スネルやマックス・フリードといった大物FA選手を狙うのはもちろんのこと、コストを抑えたいのであれば、ネイサン・イオバルディなども有力な選択肢として浮上するだろう。 自軍からFAとなったジャック・フラハティとウォーカー・ビューラーも選択肢となる。特にフラハティは残留を熱望しているが、トリビオ記者は「両者ともドジャースが提示する以上の条件を求めている可能性がある」とする。あくまでも他球団との自由競争となるため、フラハティやビューラーの残留を当てにすることはできない。 また、ドジャースはFA市場だけでなく、トレード市場でも先発投手の補強の可能性を探っており、トリビオ記者はドジャースが獲得を狙う選手の名前としてギャレット・クローシェ(ホワイトソックス)を挙げている。 こうした様々な選択肢のなかから、ドジャースは誰を選ぶのか。ゴームスGM、そしてアンドリュー・フリードマン編成本部長の腕の見せ所となりそうだ。