『浜名湖賞』で通算8度目のGⅠ制覇を果たした丸野一樹

ボートレース浜名湖の開設71周年記念『GⅠ浜名湖賞』（V賞金1200万円）は8日、12Rで優勝戦が行われ、丸野一樹（33）＝滋賀＝が逃げ切り、前走の徳山71周年に続く8度目のGⅠ制覇を飾った。優勝は今年3度目で、通算27度目。2着は深谷知博。3着には峰竜太が入った。 ◇ 絶好調男の勢いは止まらない。予選首位から準優でただ一人逃げ切って優勝戦の絶好枠を獲得した丸野。最後は好機力の後押しと、冷静なレース運びで勝利をたぐり寄せた。枠なり3対3のスタート展示から本番は安河内がピット離れで2コースを奪い132／456と乱れ、丸野の仕掛けは4番手。苦しい隊形でまくり差した深谷には肉薄されながらもバックで振り切ると、2マークを先制して王道Vを完結させた。 「ひやっとした。伸び返す足はあった。モーターが助けてくれた。ホッとしました。うれしいです」 2021、22年のグランプリに出場した湖国の次世代エースだが、昨年はGP出場を逃し、今年は8月終了時点で優勝なし。5節前の蒲郡ではフライングも切ったが「いい意味で吹っ切れて流れが変わった」と、その失敗が転機となる。 9月は特別戦3節で3優出2V。今大会では前走の徳山71周年からGⅠ連続Vを達成し、賞金ランクは17位（8日現在）とGP出場圏内まで上昇させた。 「このチャンスをつかめないとGPにたどり着けないと自分にプレッシャーをかけていた。GPをしっかりと意識して走っていく」 まるがめ72周年（11月9～14日）終了後はF休みでSG下関チャレンジカップ（11月19～24日）には出場できない。残る4節が年末決戦の舞台に立つための最終バトルだ。スランプを乗り越えて覚醒した丸野が、2年ぶりのGP出場へさらに勢いを増す。（海老澤義勝）