「日本では前例のないものを取り入れた」義手の肘を“筋肉の電気信号“で操作する様子を公開 ⇒「攻殻機動隊の世界まであと少し」とSNS賞賛
事故や病気によって手の切断を余儀なくされた場合に、失われた機能を補うために使われる人工の手「義手」。 【動画】技術の進歩はここまで来た。“筋電“で肘が動作する義手を見る さまざまなタイプの義手がありますが、近年は私たちが体を動かそうとした際に筋肉から出る微弱な電気信号「筋電」を用いた物が注目を浴びています。筋電をセンサーで捉えて機械の動きに変換することで、手がない人が自ら義手を操作できるようにするという物です。 筋電を用いて肘の部分を動かせる義手「筋電肘継手」が11月15日、「日本で初めて」導入されて「日常生活で使える事になりました」と発表されました。実際に動作する様子を紹介した動画には「攻殻機動隊の世界まであと少し」「助かる人が増えますね」と称賛が集まっています。
動画を投稿したのは、創業78年の義肢装具メーカー・小原工業(東京都世田谷区)の公式X(旧Twitter)アカウント(@obara_kogyo)です。 動画では、筋電を用いて義手の肘と手を動かす様子が収められており、スムーズで速い肘の動きと、第一、第二関節まで自由に動く指の動きが見て取れます。
そして、この肘を動かしている「肘継手」と呼ばれる装具を筋電で動作させている義手は国内初のものだそうです。 投稿した小原工業は、 「日本で初めての筋電肘継手で日常生活で使える事になりました。本当にすごい事!」 「二代目社長は筋電ハンドに拘り、私の代で筋電肘が実際に使用されるのは、本当に感慨深いです。日本では前例がないものを取り入れたんだから、すごいこと!」 と興奮した様子でコメントを添え、動画を投稿しました。
近未来の義手にSNSも興奮
義手が必要な人の選択肢が広がることを思わせるこの動画には、 「すごいスムースに、そしておそらく利用者の方の意思通りに動いてるのが凄いですね!」 「『攻殻機動隊』の世界まであと少し」 「うわぁ……指が個別で動いてるし手首の動き方も凄い」 「すごいです! そして助かる人が増えますね」 「多くの方々の希望となるお仕事です。これからも頑張ってください」 と、賞賛や激励のメッセージが多数寄せられました。