■暗闇の中どうやって運んだ?

　連日、大量のキャベツが盗まれる事態が発生する茨城。1200個ものキャベツを一夜にして盗むことは可能なのか?出荷作業にいそしむキャベツ農家を訪ねると…。 常総井上農園　井上真晴代表 「（Q.1200個分のキャベツって畑はどれぐらいの広さに?）この目の前の畑で、4分の3くらいの面積ですね」 　ちょうどテニスコート1面分ほどの広さで、キャベツ1200個になるという。収穫して運ぼうとすればコンテナ120個ほどが必要になる。収穫直前のキャベツは、1玉1キロほど。 井上代表 「スタッフが収穫してますんで、よろしかったらやってみますか?」 「キャベツをちょっと倒して葉っぱと葉っぱの間に包丁の先を入れて、あとは（包丁を）押す」 　簡単そうに見えるが、実際にやってみると…。 番組スタッフ 「難しいな。わー、硬い!切り口が斜めな気がするんですけど。うわー、力いる。わっ硬い!まだ2個しかやっていないんですけど結構腰にきました」 井上代表 「普段使わない体の動きをするでしょうからね。1200個頑張ってください」 番組スタッフ 「1200個無理だな。（1人では）絶対無理ですね」 　腰をかがめた作業が続くキャベツの収穫。 井上代表 「（Q.1200個盗むって可能なんですか?）1晩で1200個というのは難しいと思います。1人では。最低でも5～6人は欲しいところだと思いますね」 　日が暮れると辺りは、街灯もなく真っ暗に。 井上代表 「（Q.夜だと本当に見えないですよね?）見えないですね」 　1200個でおよそ1.2トン。暗闇のなか、大量の重いキャベツをどうやって運んだのか? 井上代表 「段ボールに詰めて持ち出したというのは考えられない。トラックを畑の中に入れてトラックの荷台に順次切ったキャベツを放り込んでいく。軽トラで1200個だと3往復は欲しい」 　一度に1200個のキャベツを運ぼうとすると軽トラック3～4台は必要だという。さらに、うまく盗めたとしても、その先にも大きな問題がある。 井上代表 「まず、この量を素人であればさばける場所はないと思います」 　大量に盗み出したとしても1200個ものキャベツを素人が売りさばくことは不可能だという。一体、犯人はどんな人物なのか?