オービスはよく見たら一斗缶…田舎道に突如出現した “ダミー警察官” モデルは「ビートたけし」と制作者
兵庫県丹波篠山市の国道176号線。のどかな田園風景のなかを車で気持ちよく走っていると、突然、警察官と移動式オービスが。ドキッとしたが、なにやら様子がおかしい。周囲には7~8人が集まり、写真も撮っているようだ。 【写真あり】これは似てる!ビートたけしそっくりの警察官 下車して近づいてみると、男性と女性の2人の警察官は人形で、オービスは一斗缶で作られていた。そばに停車しているパトカーのドアには「PEACE」とペイントされている。つまり、ダミーである。 ダミーのオービスは全国に広がりつつあるが、こちらは人間まで作り物だ。そのうえ、女性警察官はなぜかミニスカのセクシー美女。制作したのは、建設業を営む宮田守さんだ。本人に話を聞いた。 「この道は制限速度50kmですが信号がなく、直線が長く続いてスピードが出やすいので、注意喚起のため設置しました。意外にもSNSで話題になり、ひっきりなしに人が訪れてビックリしています」 たしかに、ぱらぱらとではあるが入れ替わり立ち替わり来客がある。Xでも大盛り上がりだ。 《こんなリアルな人形やパトカーや取締り機が置かれていたら移動式オービスが設置されているって思って少し焦る》 《リアルオービス人形の後方待機でリアルパトカーとリアルミニスカポリスがスタンバっています》 《ホンマに人形や‥(笑)オービスもよくよく見たら一斗缶やんww》 宮田さんが続ける。 「警察署には事前に連絡しました。私有地なので問題ないと言われたので、5月上旬に設置。直後からSNSに画像が出て、見物客が途切れない状況が続いています」 この日も、京都からはるばるやってきたという年配夫婦やバイクを2時間走らせてきたという猛者がいた。 宮田さんは、本業のかたわら、人形や動物のオブジェを作っている。警察官の人形1体の制作には約1カ月かかったという。 「じつは全国から問い合わせが来て大変なんです。もともとそういう目的ではなかったのですが、販売とレンタルで各地に設置予定です。今は本業がおろそかになっています(笑)」 ところで、この男性警察官は誰かに似ているような。 「ビートたけしさんがモデルです。僕がいちばん尊敬している方だからです」と宮田さん。そして、「女性のほうはモデルはいません。今の女性警察官はパンツスタイルですが、ここはあえて僕の好みで仕上げております」と笑った。 ともあれ、本物でもダミーでも制限速度は守りましょう。