ライフシム『inZOI』開発者インタビュー!「自由度を最大限まで高めること」と「本当の人間のような感情や動き」を徹底的に追求【G-STAR 2024】
また、プレイヤーが自宅の間取りやレイアウトを快適に設計できるよう意識しています。部屋の壁から家具までひとつずつ設計・設置することも可能ですが、複数のプリセットを組み合わせるだけでも、思い通りの部屋が十分に作れます。プリセットの部屋は重なり合うように配置することもでき、壁や家具が干渉する箇所は自動でレイアウトが調整されるため、大胆な間取りも構築できます。
――制作した部屋などは、ユーザー間で共有できるのでしょうか。
キム・ヒョンジュン: 作った部屋やアイテムなどは、「キャンバス」という作中におけるInstagramのようなシステムにアップロードすることができます。そこでは、ユーザー間で「いいね」を送り合ったりシェアすることができ、もし気に入れば、他のユーザーが作ったアイテムを自分がダウンロードして使うこともできます。
またゲーム内には「3Dプリンター」の仕組みを導入予定です。ゲームに写真を取り込むとAIが自動で3D化して、アイテムとして使用できるよう開発しています。また自分が撮影したモーションを取り入れて使用することも可能にしています。とにかく「ユーザーのクリエイティビティを最大限活かして、ゲームプレイの自由度を高めること」を意識しています。
なるべく本当の人間のような、感情表現や動きに
――『inZOI』では、自分で作成したZOIにどのような行動を取らせることができるのでしょうか。
キム・ヒョンジュン: それについては「ロールプレイ」と「社会経験」要素として説明します。現在、ZOIの1日のスケジュールをまるごと編集できるように開発を進めてます。いつ、どこに行けるか……例えば会社の勤務時間を縮めることもできますし、残業させることも可能。サボることも可能です。このシステムは2025年3月末の早期アクセス版でも搭載予定です。
ここで重要としているのは「なるべく本当の人間のような、感情表現や動き方にすること」。本作は「猫」をマスコットとしていて、これにはひとつのテーマがありました。 ネコやイヌを我々が可愛いと思う瞬間は、人間のような行動をしたときなのです。モノを取ろうとして立ち上がったり、落ち込んでしまうとご飯を食べなかったり。この感覚をZOIを通じてプレイヤーに与えられるよう、開発を進めています。
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