箱根駒ヶ岳ロープウェー山頂に新展望施設、芦ノ湖や富士山を一望…4月オープン
箱根駒ヶ岳ロープウェー(神奈川県箱根町元箱根)の山頂駅周辺に、展望施設を新設する工事が進んでいる。芦ノ湖に向かって大きく突き出し、浮遊感を味わえるデッキや、富士山と並んで写真を撮ることができる巨大なフォトフレームなどが造られており、新たな観光スポットとして4月にオープンする予定だ。
同ロープウェーは、芦ノ湖畔と箱根駒ヶ岳(標高1356メートル)を全長1800メートル、片道7分で結んでいる。山頂駅周辺の広場からは芦ノ湖はもちろん、駿河湾や相模湾と周辺の街並み、富士山を見渡すことができ、天候が良ければ東京スカイツリーも見える。これまで展望設備はほとんどなかったが、箱根に来たことのない若い世代や富士山観光のインバウンド客の誘客を目指して、「西武リアルティソリューションズ」(東京都豊島区)が展望広場の大規模改修に着手した。
「箱根駒ヶ岳 芦ノソラ」と名付けた新施設は、山頂駅の脇に広さ約400平方メートルの展望デッキと長さ12メートル、幅1・5メートルの突き出しデッキが設けられる。駅舎の反対側には枠の中に富士山が入る幅3・5メートル、高さ2・5メートルのフォトフレーム、相模湾側の広場には寝転んで海を眺められるネットベンチもできる。同社の担当者は「これまでよりゆったり過ごせるようにし、展望広場での滞在時間を増やせるようにしたい」と話している。