“もしも、江戸時代に最新家電が届いたら!?”滝藤賢一演じる貧乏浪人が最新家電で家族を幸せにする「家電侍」 見どころに迫る
BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて、2022年4月に放送されていたオリジナル連続ドラマ「家電侍」(全13話)。“もしも、江戸時代に最新家電が届いたら!?”というストーリーを滝藤賢一主演で描く本作が、このたび同局にて10月4日(金)夜10時30分より毎週金曜で再放送をスタートする。そこで本記事では、同ドラマのあらすじや見どころについて紹介していく。 【写真】正座をして目の前の炊飯器をじっと見つめる滝藤賢一“四十郎”、前田亜季“静江”、加賀谷光輝“太郎” ■江戸の貧乏浪人のもとに最新家電が届く「家電侍」 「家電侍」は、江戸時代の長屋に暮らす貧乏浪人・兼梨四十郎(滝藤賢一)のもとに、ひょんなことから現代の最新家電が届くようになり、それが原因で巻き起こるドタバタ劇をコミカルに描いた家電SF時代劇だ。 主人公の四十郎役を務めるのは、「半沢直樹」やNHK連続テレビ小説「虎に翼」などの話題作にも出演する“遅咲き”俳優・滝藤賢一。その他にも、四十郎を献身的に支える妻・静江役を前田亜季が、その息子・太郎役を加賀谷光輝が、長屋の隣人・平賀役を水石亜飛夢が、家電アドバイザーのカージー役の声をMEGUMIがそれぞれ演じている。 本作には、炊飯器やロボット掃除機、冷蔵庫、全自動洗濯機、フェイススチーマー、美顔器など、毎話さまざまな最新家電が登場。四十郎は見たこともない技術に戸惑いながらも、これらの家電を使いこなしていく様子が描かれる。 ■江戸時代に“炎舞炊き”炊飯器が登場…「家電侍」第1話 ある理由で士官先を失い、町をふらつきながら暮らす貧乏浪人の四十郎(滝藤賢一)は、妻の静江(前田亜季)と息子の太郎(加賀谷光輝)と長屋で暮らしていた。ある日の食卓で、冷や飯を食べていた太郎が「温かいご飯が食べたい」と訴える。 気付けば3年もの間士官先がなく、四十郎は静江と太郎にひもじい生活をさせていたのだった…。 四十郎が“願わくば、一刻も早く士官先を探し、静江の暮らしを楽にしてあげたい”と神社で手を合わせていると、突然稲妻が光り、神社の中から一筋の光が漏れ出す。恐る恐る建物の中を覗くと、そこには江戸にそぐわないタブレット端末が現れ、「初めまして。私は家電アドバイザーの“カージー”です」と自動音声が流れてきた。 始めは刀を抜き警戒していた四十郎だが、次第にタブレット端末を“天からの使い”だと信じ込み、大変な想いをして飯炊きをしている静江のために、「妻を少しでも楽にしてやりたいと願っています」とその想いを吐露する。実は、江戸の女性は飯を炊くために毎朝薪を割り、井戸から水を汲み、火起こしをして火加減を調整するなど、飯を炊くために年間700時間もの時間を費やしていたのだ。 カージーは現代の炎舞炊きを実現した“炊飯器”を四十郎に紹介する。火を使わず電気で飯を炊く炊飯器に四十郎は戸惑うが、静江を少しでも楽にしたい四十郎は炊飯器を注文し、自宅へ持ち帰った。静江、太郎が不思議そうに見守る中、四十郎はさっそく内釜に米と水を入れ炊飯ボタンを押す。しかし肝心の電源が入っていないため、いくら待てど暮らせど米が炊き上がることはなく…。 そこで四十郎がカージーに尋ねると、“電源プラグ”が必要な旨を伝えられる。しかし、もちろん江戸にそのようなものがあるわけはなく、四十郎は自家発電用の自転車を漕ぎ続けて発電する。こうして、静江と太郎においしい飯を食べさせることができたのだった。喜ぶ静江と太郎を見て、思わず嬉し涙をこぼす四十郎。その翌日、炊飯器を使っていた静江のもとに、平賀(水石亜飛夢)と名乗る何やら怪しい男がやって来て――。 ■全13話を21日間で撮影、滝藤賢一が過酷な撮影期間を振り返る 本作では、四十郎と静江、太郎とのほっこりする雰囲気ややり取りが映し出される。最新家電が届き始めてから、自分に自信のないやさぐれ浪人だった四十郎が少しずつ変わり、感情が豊かになっていく様子は見どころの一つだ。 また、謎の家電が届くたびに戸惑ったり笑顔を見せる四十郎と、それを優しく見守る静江や太郎の無邪気な様子にも注目。見ていて思わず笑みがこぼれるような、温かみのある作品に仕上がっている。 ちなみに、全13話の本作はわずか“21日間”で撮影を終えたそう。さらに撮影時期は極寒の季節だったようで、四十郎を演じた滝藤は以前会見にて「数々の修羅場をくぐってきたと自負する滝藤ですが、もっとも過酷な21日間でした」と振り返っていた。一方で、本作について「ハートフルで、ポップで、キュートで、すてきな家族愛の詰まった時代劇」と表現。撮影の過酷さを微塵も感じさせない滝藤や出演者たちの役作りも注目ポイントと言えるだろう。