「スバルのクルマは雨に強い」というウワサは本当? 独自の4WDがポイント? その理由とは
4WDシステムに加え、「シンメトリカルAWD」も安心感に一役買っているのです。 シンメトリカルAWDとはスバルの4WDモデルが伝統的に採用しているパワートレインのレイアウトで、水平対向エンジンを軸に駆動系メカニズムが左右対称に配置されている様子のこと。シンメトリカルとは「左右対称」を意味します。 そんなシンメトリカルレイアウトは4つのタイヤにバランスよく荷重がかかるため、タイヤの接地性をしっかりと確保可能。 そのため4輪に配分されたトルクを無駄なく発揮できる、つまり4WDのポテンシャルを最大限に引き出せる設計なのです。 結果として路面が滑りやすい雨の日でも安定性が増すため、「スバルのクルマは悪条件でも安心できる」と多くのドライバーが感覚的に感じ取っているのです。 何を隠そうスバルは、SUV専門ブランドを除く量産車メーカーとして、世界でもっとも高い4WD比率を誇ります(OEMは除く自社生産車種でのカウント)。 そして多くの車種で4WDをメインとしたラインナップとしていますが、その裏にはこだわりの4WDと水平対向エンジンでドライバーに安心を提供したいという理念。 それを知れば「スバル車は雨に強い」という噂も納得できるのです。 ※ ※ ※ ところでクルマを運転中に豪雨にあったら、まずはスピードを落としましょう。 いかに“雨に強いスバル車”といえども、やはり濡れた路面は舗装路のようにはいきません。 雨の日はスピードを落とすことでスリップのリスクを減らせるし、また雨が降ると視界が悪くなるのでその対策としても速度を落とすのは重要です。 また、ヘッドライトをつけるのも忘れずに。雨の日は視界が悪くなるので、非視認性(周囲に自車の存在を知ってもらうこと)も大切。そのためにはライト点灯が欠かせません。 それでは、雨の日もご安全に。
工藤貴宏