[MOM4856]堀越DF森奏(3年)_高さで圧倒し、守備能力の高さも発揮。高校選抜で強みを発揮できるレベルへ
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [10.6 U-18東京都1部L第15節 堀越高 1-0 国士舘高 堀越学園総合G] 【写真】伊東純也ら欧州組9選手の秋冬コーデに大反響「黒髪もステキ」「これはずるい」「まじ俳優レベル」 注目DFは個人としても、“基準”を超えることを目指している。堀越高は選手権予選前の最終戦を1-0で勝利。U-17日本高校選抜CB森奏(3年=横河武蔵野FC U-15出身)は圧倒的な高さを発揮するなど国士舘高の前に立ちはだかった。 「ヘディングはやっぱ自分のストロングの場所なんで負けたくないですし、そこで勝たないと。自分の強みっていうのはそこなんで、絶対負けちゃいけない。(現在は)やられてる感覚もないし、勝ってるし、負けた覚えもそんなにないです」と森。国士舘は前半からロングボールやクロス、セットプレーを増やし、試合終盤には堀越の守りを壊しに来ていたが、森が中心となって次々と弾き返していた。 また、DFラインと中盤との距離感を意識してきた堀越は、セカンドボールを回収する数も増加。スピードにも自信を持つ森は幅広いカバーリングも見せ、国士舘に連続攻撃を許さない。加えて、後半にはPAからのシュートをブロックして得点を許さなかった。 森は元々FWで、DF歴は浅い。それでも、昨年度の選手権で堀越の3位躍進に貢献し、U-17日本高校選抜にも選ばれた。U-17日本高校選抜では右SBを務め、ダイナミックな攻撃参加も。だが、怪我もあり、満足の行くプレーをすることはできなかったという。 「監督だったりスタッフに与えられたポジションで自分の強みを出すっていうのが 今年の目標でもあるし、去年、高校選抜で求められたことだったりがあまりできた感じがなかったんで、それが今年の目標っていうか。毎試合毎試合、与えられたポジションだったり、その試合で自分のプレーを出すことが今年の目標でもあります」 堀越は、昨冬に敗れた選手権準決勝でも守れる力を身につけることを目指してきた。1点にこだわってきた成果が出て、東京都1部リーグでは最少失点タイ。「去年、(U-17日本高校選抜で)全然いいプレーだったりもできなかったんで、今年は絶対(日本高校選抜に)また入って、自分のプレーを、自分の強みをもっと出していきたい。ヘディングはそのレベルでやれるなという自信があるんですけれども、ビルドアップとかはもうちょい成長しなきゃいけない」という森にとっては、選手権とともに高校選抜で強み、プレーを発揮するレベルが自身の基準になっている。 高校選抜のタレントたちの中でも自分の強み、プレーを出すこと。この日は身体能力の高さを活かしてゴールを守り、鋭い縦パスを前線へ通していた。また、右SBの森章博(3年)と入れ替わる形で攻め上がり、クロスを狙うシーンも。着実に進化していることを印象づける90分間だった。 佐藤実監督は、堀越OBのDF井上太聖(順天堂大4年、鳥栖内定)とはまた異なるスケール感の大きさ、将来性について期待する。今後、静岡学園高時代のCBから拓殖大で右SBへ転向して飛躍した日本代表DF関根大輝のような道を歩む可能性も。関東大学1部の強豪大学へ進学予定の森は、「絶対プロになれるようにしたい」。そのためにも、昨冬同様、選手権で勝ちながら成長すること。「去年はみんながサポートしてくれたんで、今年はやっぱ自分が引っ張っていくっていうぐらいの気持ちで、また国立だったりにみんなで行かないといけない」という目標を達成する。