“天才少女”と呼ばれた水泳界の逸材が24歳で引退「パリ五輪に行けなかったら辞める、と決めていた」今井月が告白した“決断の理由”
15歳でリオデジャネイロ五輪に出場するなど、若くして脚光を浴びた競泳の今井月が引退を表明した。現在24歳の彼女が競技から退く決断をした理由とは――。NumberWebのインタビューで率直な思いを明かした。《引退特別インタビュー全2回/後編に続く》 【美写真】「えっ、何頭身なの…?」天才少女と呼ばれた今井月の“長~い手足”としなやかな筋肉。一躍脚光を浴びた15歳の頃の初々しい笑顔、現在24歳になった大人っぽい表情も。この記事の写真を見る。 9月26日、競泳の今井月がSNSで現役引退を発表した。 「3才の誕生日に水泳を始めて、当たり前に日常にあった水泳で日本一になりたくて、オリンピック選手になりたくて、小さなスイミングスクールで毎日必死に努力してきました。小学生の頃は泳げば学童記録が出せたり、初出場した日本選手権では3位になり、15歳でオリンピックという夢を叶えて、順風満帆な競技人生でした。」 挨拶の言葉の中にあるように、オリンピックや世界選手権に出場するなど長年にわたり活躍。パリ五輪こそ出場できなかったものの、ここからの活躍にも期待が集まる中、退くことを決めた。 8月に24歳の誕生日を迎えた今井が引退を決意した経緯と理由、そしてあらためて競技生活を振り返り、胸中を語った。 ◆◆◆
“8年ぶりの五輪出場”は叶わなかった
「きっぱり決めて、決めたことに後悔はないですね」 引退という決断について、今井月はこう語る。 今井は12歳だった中学1年生のとき、日本選手権200m平泳ぎで3位となって大きな脚光を浴び、高校1年生だった2016年、15歳でリオデジャネイロ五輪に200m個人メドレー代表として選出され、世界選手権には2017年(200m個人メドレー)、2023年(200m平泳ぎ)と出場した。平坦な道ではなかったが、長きにわたり、競技に打ち込んできた。 今年3月の選考会では8年ぶりの五輪出場を目指したが、200m平泳ぎで3位となり、もう少しのところで代表入りはならなかった。 それから7カ月。進退について考えが固まっていった時期を語った。 「いつぐらいだったんだろう。思い返してみたら、4月、5月くらいの段階で、今後何をするのか考える時間にできたらと自分の中で思っていて、それを探す期間にしていたというか。その期間に就職活動も行ったりしました」
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