昴学園、野球部員が初出場 あす三重県高校駅伝
三重県多気郡大台町茂原の県立昴学園高校野球部(冨山悦敬監督)が、あす10日に松阪市内で開かれる第75回県高校駅伝競走大会に初めて出場する。走力が付いてきた部員たちに冨山監督は「目標はたすきをつないでゴールすること。本物(陸上部)の走りの中で、どれだけやれるか」と期待を込める。同校として出場するのは1995(平成7)年の創立以来、男子では初めてだという。
冨山監督「違う競技、野球に生きる」
同校野球部は、「違う競技をすることで野球にも生きてくる」という冨山監督の思いの下、今年9月にはローイング大会に出場するなどしてきた。 もともと、体力を付けるために走り込んでいた部員に「何か目標を」と考え、今回、駅伝大会への出場を決めた。以降、さらに走り込み、「意識して走るのと、していないのでは全然違う。全体的に走力も付いてきた」と冨山監督。 今回、同部からエントリーするのは▶伊藤豊選手(2年、外野手)▶松浦侑大選手(1年、投手)▶多和田悠人選手(同、内野手)▶森野友選手(同、同)▶智原龍輝選手(同、外野手)▶佐々木陽翔選手(同、投手)▶伊藤空和選手(同、外野手)▶西之園恋斗選手(同、同)▶松本祐馬選手(2年、同)▶若松快空選手(1年、投手)――の10人。普段は同校の外周約2キロを、その時々に応じて周回数を変えて走っている。 大会を直前に控え、森野選手は「手応えはある。駅伝は初めてだけど、悔いのない走りをしたい」、伊藤空和選手は「始めた頃より走力は付いたと思う、走って体力を付けて、練習も多くできるよう、頑張りたい」と話している。 冨山監督は「違う競技をすることはマイナスにはならない。野球に生きてくる。みんな意欲も湧いてきた。〝プロ〟とどれだけ違うかを見ることで、走る意識も変わってくる。繰り上げにならず、何区まで持ちこたえられるか。何でもチャレンジ。どこまで食らい付けるか楽しみ」と話している。