「2023年で時が止まるかも」旧ジャニーズ事務所解体でファンたちの叫び。紅白出場なし、カウコンなしの年末年始…そして、彼らが本当に恐怖していること
2023 ニッポンの悲鳴#2
故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、事実上の解体を余儀なくされた旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)。12月8日には、マネジメント業務を引き継ぐ新会社の名称がSTARTO ENTERTAINMENTに決まったというニュースが報じられた。旧ジャニーズ事務所を取り巻く状況が目まぐるしく変わる中、所属タレントのファンは何を思うのか――? リアルな“悲鳴”に迫った。 【画像】「本当に不安で、胸が苦しくて…」と語るSnow Manファンの女性
日本の芸能界史上、最も大混乱を生んだ問題
今年3月にイギリスの公共放送BBCでジャニー喜多川氏による所属タレントへの性加害を追った特集番組が放送されると、週刊文春は過去に掲載した記事や新たに取材を重ねた記事を続々公開。 複数の元ジャニーズJr.からの告発もそれに続き、日本を代表する芸能事務所が抱える問題は世間を大きく騒がせることとなった。 現在、新会社と旧ジャニーズ事務所所属タレントがどういった契約を結ぶのか、もしくは結ばないのかについては、まだごく一部しか明らかになっていない。 所属タレントが出演するレギュラー番組の終了や数多くの企業によるCM契約の見直し……SNSを見るたびに流れてくる旧ジャニーズ事務所関連のニュースに、「私の推しはどうなるんだろう?」と不安を募らせたファンは少なくないはずだ。 Snow ManファンのAさん(20代)は、怒涛の数カ月間を振り返りながら、複雑な胸の内を明かしてくれた。
「彼らが積んできた鍛錬までもが否定されてしまったような気がした」
「私がいちばんつらかったのは、タレントたちは何も悪いことをしていないにも関わらず、批判の矢面に立たされていたこと。パフォーマンスを披露する機会を奪われて、彼らが積んできた鍛錬までもが否定されてしまったような気がしたことです。 そして、そんな状況を目の当たりにしながら私たちファンは『頑張れ』と願うことしかできずに無力さを感じました。 特に、A.B.C-Zの河合(郁人)くんがワイドショーで後輩たちについて話しながら涙を流す姿を見たときは、感謝の念とともに、大人が仕事の場で泣いてしまうほど追いつめられている状況や抱えている不安をリアルに想像できてしまい、大変ショックでした。 タレントへの風当たりが強くなっていく中で、本人たちを応援しているという気持ちを伝えることもできないまま、CM降板やキャンペーン中止の情報が毎日のように舞い込んできた時期もとてもつらく、家で泣いてしまうこともありました」