草津町長「通り魔にあったようなもの」 虚偽の性被害告白に今も憤り
●「草津町をおとしめられる発言が一番つらかった」
ーー2023年11月にあった民事訴訟の裁判で、新井氏は町長と肉体関係はなかったと自ら認めました。 「推定無罪」という言葉がありますが、私の場合はいきなり「推定有罪」で犯罪者にされました。一番つらかったのは草津町をおとしめられる発言です。ネットでは『草津に行くと犯される』みたいな書き込みをされました。(草津温泉のシンボルである)湯畑で「セカンドレイプの町」だとアピールしたフェミニストらに抗議しましたが、全然受け入れてもらえませんでした。ニュースは世界に伝播されました。 町長は個人じゃないですか。町になんで責任があるんでしょうか。そういう町長を選んだ町民が悪いという話になった。草津町そのものがレイプされる町みたいに言われるのはしのびがたい話でした。やっぱり草津町が馬鹿にされたり家族がつらい思いをしたりするのは嫌じゃないですか。だから、お金がいくらかかっても戦い続けようと思いました。 やっぱり性的な加害者という人に対して世の中は冷たいですよ。もしそういうレッテルをはられたら大変です。もう一生言われる。結局、何でこれほど恨まれて、私がおとしめられたのか今でもわかりません。だって新井氏に恨まれる筋合いのことは何一つないんです。
●「今回の事件で性被害の声を上げづらくなったら大きな問題」
ーー性暴力の被害者は声を上げにくく、訴え出ても社会の無理解でさらにダメージを受けることが珍しくありません。 私が2020年12月に日本外国特派員協会の記者会見で言ったのは、今回の虚偽の性被害告白事件によって、本当に性被害を受けた人が声を上げづらくなっているとしたら大変な問題だということです。一番強調したのは、これが前例になって本当に性被害にあった人が泣き寝入りする世の中になってはならないと。 今回、裁判によってはっきり白黒ついたわけですので、虚偽の訴えに悪のりした活動家などは反省しなければならないと思います。フェミニストが騒ぐことでさらに事態が悪化してしまったことで、本当に性被害にあった人が声を上げづらくなってしまった。実際に性被害やセクハラを受けている人はたくさんいると思います。私はそれを一番心配したんです。 一般的に考えれば、女性が声を上げたらそれはほぼ正しいことだと私は思うんですよ。ただそれを悪用したのが新井氏です。第一、町長と町議会議員の関係で会ってほしいと言われたら会わないといけない。今回の出来事は、一般の女性対一般の男性という問題ではなくて、お互いに公人で公務室で公務時間のことです。あまりにも現実離れした話だったので、草津の人は嘘だとわかったと思います。