電気代がかかりそうなので、掃除機を使うのは「週に1回」だけです。「毎日使用した場合」と比べ、「年間の電気代」はどれだけ変わるでしょうか?
電気代を節約するために掃除機の使い方を工夫したいと考えている方は多いでしょう。本記事では、毎日もしくは週に1回掃除機をかける際にかかる電気代を計算するとともに、掃除機の電気代を節約するためのコツを紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
毎日・週に1回で掃除機にかかる電気代を比較
ここでは、掃除機の利用にかかる電気代を、毎日・週1回使う場合に分けて計算していきます。全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している電気料金の目安単価は、31円/kWhです。そのほかの条件は下記の通りと仮定します。 ●最大消費電力量:1100W ●1日の使用時間:15分間 毎日掃除機を利用した場合の年間の電気代 1100W÷1000×0.25h×31円/kWh=約8.5円 約8.5円×30日=255円/月 255円/月×365日=9万3075円 週1回掃除機を利用した場合の年間の電気代 9万3075円÷7日=約1万3300円 毎日と週1回の掃除機がけでは、1日15分だけ使用しても、年間で約8万円電気代の差が発生します。
掃除機の電気代を節約するコツ
ここでは、掃除機の電気代を節約するためのコツを4つ紹介します。 ■スイッチのオンオフの回数を減らす 掃除機は、起動時に最も多くの電力を消費します。そのため、掃除を行うときはスイッチのオン・オフの回数を減らすと電気代の節約につながります。スイッチの切り替え頻度を減らすためにも、掃除機での掃除を始める前に、床に置いてあるものを片付けたり、吸い込んではいけないものをよけたり、まとめて掃除機をかけられる環境を作りましょう。 また部屋が広い場合や複数の部屋に渡って掃除機をかける際には、延長コードを利用するのがおすすめです。掃除機のスイッチを何度もオンオフする必要がなくなり、電力消費を抑えられるでしょう。 ■定期的にメンテナンスする 掃除機の電気代を節約するためには、定期的に掃除機自体を掃除したり、メンテナンスしたりすることも大切です。掃除機の吸引力が弱くなると掃除に時間がかかってしまい、その分電力を多く消費してしまうでしょう。電気代を節約するためには、こまめにメンテナンスを行い、吸引力を一定に保つ必要があります。 例えば、紙パックやダストケースの7分目ほどまでゴミが溜まっていたら早めに捨てるようにしましょう。紙パックの中にゴミがたまらないようにすると、吸引力の低下を防げます。また、フィルターには細かなゴミが蓄積しやすいため、定期的に掃除をしてきれいな状態を保つことが大切です。 ■強弱のモードを使い分ける 掃除機には強・弱・自動など吸い込みのモードが複数設定されている場合があります。掃除を行う場所に合わせてモードを使い分けると、電気代の節約につながります。じゅうたんの場合は、強モードが効果的です。 しかし、畳やフローリングでは強モードと弱モードのゴミの除去率に大きな違いはありません。一方、強モードと弱モードでは消費電力に大きな差があります。 そのため、じゅうたんに掃除機をかけるときは強モードを使用し、畳やフローリングにかけるときは弱モードを利用しましょう。自動モードがある場合は、掃除機が適切なモードを自動で選択してくれるため、積極的に活用すると効率よく掃除ができます。モードの使い分けを意識して電気代を効果的に節約しましょう。 ■掃除機以外の道具で掃除する 掃除機を使わずほかの道具を取り入れて掃除を行うことで、電気代を大幅に節約できます。掃除機をまったく使わずに掃除をするのは難しいかもしれませんが、日常的にほかの道具で部屋の中を掃除しておけば、掃除機の使用回数や時間を大きく減らせるでしょう。 例えば、じゅうたんに掃除機をかける前に粘着クリーナーを使用して表面のほこりやゴミを取り除いておきます。フローリングの場合は、床用のワイパーやモップを使用して軽い汚れやほこりを取り除いておくと掃除機の使用頻度を減らせるでしょう。 畳の部屋ではほうきとちりとりで細かいゴミを集めておきます。簡単な掃除を日常的に行っておけば、週に一度だけ掃除機をかける使い方が可能です。掃除機の利用頻度を減らして節電しつつも、部屋の中を清潔に保てます。
毎日と週1回では電気代が約8万円異なる
掃除機を毎日使う場合と、週1回利用する場合では、年間の電気代が約8万円も異なります。掃除機をかける頻度を減らしつつ部屋を清潔に保つためには、日常的に掃除道具を利用してゴミやほこりを取り除いておくことが大切です。 出典 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部