いよいよSTOVLエンジンの製作、そして機体塗装!【達人のプラモ術<F-35B ライトニングII>】
いよいよ発売間近(2023年12月9日ごろ発売予定※12月16日時点発売済み)となったタミヤ「1/48 F-35B ライトニングII」。いや待ち遠しいです! さて一足早くの製作第4回は、いよいよF-35B最大の特徴でもあるSTOVL(短距離離陸/垂直着陸性能)性能を持つF135-PW-600エンジンの製作。そして機体の塗装を進めていきます! 【製作工程を画像で見る】 【教えてくれた人】 長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTube「モデルアート公式チャンネル」などでもレビューを配信中。
■これがSTOVLエンジン!
F-35BはSTOVL性能を持つエンジンを搭載しており、短距離離陸と垂直着陸性能を有しています。キットは駐機状態、短距離離陸状態、垂直着陸状態の3つの形態の中から1種類を選んで組み立てることができ、それぞれのモードに応じてエンジンの組み立て工程が変わります。 作例はロールポストを作動させエンジンノズルが真下を向いた特徴的な垂直着陸状態(命名:全部開いてますモード)で製作を進めているので、インスト43ページからの『垂直着陸状態(工程106~147)』の指示に沿って製作を進めます。
■寄木細工みたいなエンジンパーツの精度
先に解説したように、エンジンは3つのモードを選ぶことができるので、それぞれに応じた形状の違うパーツが用意されています。インストをよく読んで(ナナメ読み厳禁!)、使用するパーツを間違えないようにしてください。 エンジン本体そして、モードに応じたエンジンダクトを組んで塗装し、組み合わせていきます。ダクトにモールドで再現されている配線類は塗装がちょっと大変。しかし垂直着陸モードではエンジンダクト・ノズル下部のドアが開いた状態となり、独特の構造や配線のディテールが見せ場にもなるので、ここは頑張って塗り分けましょう。 基本、エンジンパーツは精度が高いこともあり、個々のパーツで塗装して組み上げていく方が良いようです。塗料を溶かしてしまう接着剤のはみ出しには要注意です。 5枚のパーツで構成されたノズルのアイリス板は2枚のパーツを組み合わせて裏表の複雑な形状を再現。それにしても、機体のみならずこのエンジンパーツのピタパチ精度は、まるで職人技の寄木細工を組み上げているような感じで正直驚きました。
【関連記事】
- ◆華麗なるアメリカ海軍飛行展示チーム「ブルーエンジェルス」をF-4JファントムⅡで製作!【達人のプラモ術<F-4JファントムⅡ ブルーエンジェルス仕様>】
- ◆傑作ヘリ「SH-60」米海軍HSL-51“ウォーローズ”所属機を製作【達人のプラモ術<SH-60B シーホーク>】
- ◆世界最速の戦略偵察機!マッハ3で飛行する”黒き怪鳥”を製作【達人のプラモ術<SR-71Aブラックバード>】
- ◆一度見たら忘れられない!? 異形の輸送機「ベルーガ」を製作!【達人のプラモ術<エアバスA300-600ST ベルーガ>】
- ◆ブガッティが作った幻のエアレーサーの1/48スケールモデルを製作!【達人のプラモ術<ブガッティ100Pエアレーサー>】