債券は下落、40年国債入札結果が弱め-投資家は買い急がずの声
(ブルームバーグ): 27日の債券相場は下落。トランプ氏による追加関税の方針表明を受けて米国の長期金利が上昇したほか、この日行われた40年国債入札が弱めの結果となり、相場全体の重しとなっている。
岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、40年債入札は予想の範囲内でやや弱めだったと分析。前日の国債市場特別参加者(プライマリーディーラー)会合で超長期債の減額の方向性が出たため、もう少し応札があるとみていたものの、追加利上げ観測が強い中での相場であり、投資家は買いを急がなかった印象だと述べた。
入札結果によると、最高落札利回りは2.55%と、市場予想(2.54%)を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.24倍と、前回9月入札の2.58倍から低下した。
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Hidenori Yamanaka