芥川賞は高橋弘希氏、直木賞は島本理生氏 4回目と2回目の候補で受賞
第159回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の受賞作品が18日夜、発表され、芥川賞には高橋弘希氏の「送り火」が、直木賞は島本理生氏の「ファーストラヴ」が選ばれた。
高橋氏は1979年、青森県十和田市生まれ。2014年に「指の骨」で第46回新潮新人賞を受賞、第152回芥川賞の候補にもなった。このほか「朝顔の日」(第153回)、「短冊流し」(第155回)でも候補になっており、4回目のノミネートで受賞。
島本氏は1983年、東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高校に在学中の2001年、「シルエット」でデビューし、第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞した。「リトル・バイ・リトル」が第128回芥川賞候補になったのを皮切りに、「生まれる森」(第130回)、「大きな熊が来る前に、おやすみ。」(第135回)、「夏の裁断」(第153回)と芥川賞は計4回、直木賞では「アンダスタンド・メイビー」(第145回)と今作の計2回ノミネートされていた。 芥川賞候補になっていた俳優・劇作家の松尾スズキ氏や盗作騒動が持ち上がった北条裕子さんの受賞はならなかった。