MLB ド軍・ロバーツ監督、トロフィー手にして大はしゃぎ「イエーイ! パレードがしたいか?」
ワールドシリーズ第5戦(ヤンキース6-7ドジャース、ドジャース4勝1敗、30日、ニューヨーク)米大リーグのワールドシリーズ(WS=7回戦制)の第5戦が行われ、ドジャース(ナ・リーグ)はヤンキース(ア・リーグ)に7―6で逆転勝ちし、4勝1敗として4年ぶり8度目の制覇を果たした。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)は、セレモニーの中心でトロフィーを掲げ絶叫した。 「イエーイ! パレードがしたいか? 選手、家族、コーチスタッフに感謝したい。このトロフィーはみんなのものだ。選手たちは諦めずに戦い続けた」 チーム9年目。沖縄生まれで日系の指揮官はにこやかで冗談を飛ばす印象が強いが、試合では勝負手が光る。大谷、ベッツ、フリーマンらスター選手を特別扱いせず、勝利最優先で起用した。シーズン序盤は移籍1年目の大谷の負荷を考慮して休養日を設置。大谷は「1対1の付き合いとして楽しい人」と指揮官の人柄を明かし、一人一人との対話を重視してきた。 就任以降ポストシーズン進出を逃したことがない。ポストシーズンは投手運用が際立った。先発は3枚。ブルペンデーを積極的に採用し、試合の展開を見極めて勝ちパターンの救援陣を温存する大胆な策を取った。この日も8投手で継投し、最後は先発のビューラーを投入して逃げ切った。 「いろいろあったが、球界最高の成績を残すことができた。10月に11試合で勝利したのは選手たちの功績だ」と最後までナインをたたえた指揮官。優勝リングをさらに1つ加えた。 ◆第7戦に先発予定も九回に登板して1回無失点のドジャース・ビューラー 「六回に監督に自分が必要ならいけると伝えた。2年間で2回の手術をして全然投げられなかった。本当にいろいろあった。チームはとてもいいシーズンを送った」 ◆2安打2打点だったドジャースのT・ヘルナンデス 「相手のミスをチャンスにしてみんながいい打席だった。ボールを転がせば何かが起こると思っていた」