『テイルズ オブ グレイセス』15周年。主人公アスベルの成長を描くストーリーで完成度の高い戦闘システムも高評価【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月10日にアップした記事を再編集したものです。 主人公アスベルの成長が丁寧に描かれる 【記事の画像(9枚)を見る】 2009年(平成21年)12月10日は、Wii用ソフト『テイルズ オブ グレイセス』が発売された日。本日で発売から15周年の節目を迎えました。 プロローグの少年時代と本編である青年時代のふたつに分かれ、主人公アスベルの成長を描いた『テイルズ オブ グレイセス』。この時期は2005年の『テイルズ オブ ジ アビス』や2008年の『テイルズ オブ ヴェスペリア』など尖ったシナリオが魅力の作品が多かったですが、本作は王道で誰でも安心できるものでした。 少年時代は、主人公のアスベルが弟のヒューバートと探検に行った裏山の花畑で、記憶をなくした少女ソフィと出会うところからスタート。ソフィと交流を深めて仲よくなっていくアスベルですが、ある事件でソフィが姿を消してしまうことに。彼女を守れなかったアスベルは、強くなってもう誰も失わないために家を飛び出して、王都の騎士学校の門を叩くことになります。 青年時代はその7年後が舞台。成長したアスベルは父の訃報を知り、故郷で領主を継ぐことになるのですが、そんな彼の前に、死んだはずのソフィと瓜ふたつの少女が現れる……という内容です。ネタバレなのでプレイして確認してほしいですが、このソフィのヒミツが明らかになったときはかなり驚きました。なお、本作のキャッチコピーは“守る強さを知るRPG”で、これが本作の重要なテーマになります。 2010年に『テイルズ オブ グレイセス エフ』のタイトルでプレイステーション3に移植され、後日談シナリオ“未来への系譜編”が追加されましたが、ここで明かされるソフィの悩みと、その悩みを乗り越える姿は胸を打つものがありました。もしも追加シナリオをプレイしていない人がいたら、ぜひこちらもプレイしてみて欲しいです。 キャラクターはやっぱり花澤香菜さんが演じるソフィがかわいいんですが(好物のカニタマの話になると性格が変わるのが最高!)、面倒見のいい幼なじみのシェリアもいいキャラクターでした。でも、明るいムードメーカーの女の子・パスカルも好き……。あ、もちろんヒューバートやリチャードといった男性のキャラクターも素敵でした! 本作の仲間たちは最初こそわだかまりもありますが、そこを過ぎると仲がよくてほっこりしましたね。 戦闘はSS-LMBS(スタイルシフト・リニアモーションバトルシステム)を採用。ふたつのスタイルを切り替えながら戦う“スタイルシフト”や前後左右に素早く移動できる“アラウンドステップ”などが特徴で、シンプルな操作ながら戦略性とやり応えのあるバトルに仕上がっていました。 また、サブシナリオなどのやり込み要素も満載。キャラクターが魅力的に描かれ、より好きになれるようなものが多かったです。 2025年1月25日には、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox Oneで『テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター』が発売予定(Steam版は1月26日発売予定)。こちらは、前述の『テイルズ オブ グレイセス エフ』をブラッシュアップした作品となっています。新たに蘇る美しい世界を、ぜひ堪能してみてください!