製作中に警察が来た!? リアル過ぎた1/1戦車プラモデルとは?『ガールズ&パンツァー』だけじゃない『大洗春まつり 海楽フェスタ2024』の手作り戦車
絶妙なデフォルメで女性や子どもたちにも人気!スモールサイズで再現されたヘッツァー
商店街を北東に歩いて行くと、最後に出会ったのが『大洗の黒騎士』と『こたちゃん⋈BT42戦車作ってる人』が製作したヘッツァーとBT-42だった。残念ながら製作者が展示スペースから席を外していたことから詳しく話を聞くことができなかったが、どちらも『海楽フェスタ』や『あんこう祭り』ではおなじみの車両のようだ。 ヘッツァーの実車は全長6.27×全幅2.63×全高2.17mと装軌式戦闘車両としてはかなり小さいが、展示していた戦車模型はスケールは1/6スケールくらいだろうか? 大人ひとりが乗り込めるサイズとなっていた。 車体は塩ビパイプを組み合わせたシャシーにキャスターを組み付けており、転輪や履帯などの足回りはダミーとなる。動力走行はできないが移動のための手押しによるコロ走行は可能となっている。 ユニークなのはその構造で、おそらくはベニヤ製の車体は車載が容易にできるようにバラバラに分解できるようだ。サイズを縮小するに当たってデフォルメを効かせているが、ディティールはよく作り込んでおり、ヘッツァーの特徴をよく捉えている。
BT-42突撃砲はさらに小さい1/10くらい?でも人が乗れるし、再現度はとても高い
『こたちゃん⋈BT42戦車作ってる人』が製作したBT-42はさらに小さく、実車を1/2.3スケールで再現している。砲塔の天板を跳ね上げ、後部装甲板を外せばなんとか大人ひとりが乗り込めるサイズとなっているが、形状は実車に忠実で再現度は高い。 この戦車はクリスティー戦車の特徴である装輪走行状態で製作されており、バッテリー駆動のシニアカーのメカニズムを流用していることから自走も可能だ。本来は走行中に音はしないが、録音したエンジン音をスピーカーから流すことでリアリティのある演出を施している。 嬉しいことに『こたちゃん⋈BT42戦車作ってる人』のスタッフのみなさんは、MotorFan.jpの読者とのことで、連載企画の「『ガルパン』&クリスティー」の記事を楽しく読んでくださっているとか(完結までにまだ3回くらいかかると聞いて少々呆れ顔ではあったが……)。そう聞いてしまうと筆者としては次回記事の執筆にも気合が入るというもの。これからも応援をよろしくお願いします!
山崎 龍
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