ノーベル平和賞の授賞式、被爆者ら31人の代表団が出席へ…代表委員の田中熙巳さんが講演
被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」は1日、ノルウェーのオスロで12月10日に開かれるノーベル平和賞の授賞式に被爆者ら31人の代表団が出席すると明らかにした。授賞式や講演会を通じて被爆者の声を世界に届ける。
出席するのは、田中熙巳(てるみ)さん(92)、田中重光さん(84)、箕牧(みまき)智之さん(82)の代表委員3人に、全国各地の被爆者団体に所属する代表理事8人を含めた31人。広島・長崎の被爆者は17人で、被爆2世や32歳と若い被爆3世も加わる。
12月8日に出国し、13日に帰国する。オスロ市庁舎で開かれる授賞式では、代表委員3人が登壇し、田中熙巳さんが代表して講演する。11日には被爆者がオスロ市内の高校と大学で被爆体験を証言する。
オスロへの交通費や宿泊費は1人分を除いて全て自己負担のため、近くクラウドファンディング(CF)で寄付を募るという。