自然豊かな町を残していきたい 夫婦でオランダから秋田・にかほ市に移住 ヨーロッパの味広め地域に新風吹き込む
地域に愛される店に 秋田弁も勉強中
店を開いて3年。珍しいパンを求めてたくさんのお客さんが訪れるようになった。ペーターさんは日本語を真望さんから教わりながら、お客さんとも積極的に会話を楽しんでいる。 ペーターさんにお客さんと何を話しているのか聞いてみると、返ってきた答えは「パン、子どもたち、子どもたち、パン」。真望さんいわく「子どもたちの話が多いかな」とのこと。 他にもペーターさんは「ちょっと天気についても話す。秋田弁は難しい。おばあちゃんたちの秋田弁が特に難しい」と話す。 店の近くに住む常連客は「店の雰囲気も良くて、ペーターも真望さんも優しくて、話が止まらない時もある。とても楽しいところ」と話し、アットホームな雰囲気がこの店の魅力のようだ。
秋田での暮らしと子育ての魅力
ペーターさんは、オランダから遠く離れた秋田での暮らしをとても気に入っているという。「自然が良い。自然とコミュニティがある。小さい町だがスーパーもあり、バランスが取れている。僕たちの子どもは2歳と4歳だが、にかほ市は子育てしやすい」と話す。 真望さんは「日本に来たらペーターが店を開きたいという話をしていたのが現実になって、いろんな人が喜んでくれて、たくさんの人が来てくれるというのが…すごく現実味がない。本当にかなったというのが不思議な感じがする」と笑顔を見せた。 にかほ市の自然に囲まれ、夢をかなえた二人。 今後について二人は「過疎化が進んで人口減少で小さい町がなくなってきているが、都会ではなく、こういう規模の町に住みたいという人は多いと思う。そういう人たちに町を残していきたい。私たちがここでやっていることが町の活性化につながっていけばいいと思う」と話す。 移住して新たにヨーロッパの食文化を広めているペーターさんと真望さんは、これからもにかほ市に新しい風を吹かせる。 (秋田テレビ)
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