兵庫・赤穂市の部長、職員親睦団体の590万円を私的流用で懲戒免職処分 相次ぐ不祥事に市長「痛恨の極み」
兵庫県赤穂市は7日、市の職員親睦団体の活動費約590万円を私的に流用したとして、市民部の男性部長(56)を懲戒免職処分にしたと発表した。男性部長は同団体の会計担当だったが、15年にわたって活動費を着服し、ギャンブルなどに使っていたという。 【写真】独自取材で地域の課題を掘り起こす…元新聞記者が始めたローカルメディア・ニュース「奈良の声」の挑戦 市によると、男性部長は2008年ごろから23年11月の間、スポーツで交流する市職員約20人の親睦団体が管理する銀行口座から、活動費計約590万円を不正に引き出した。毎年数十万円ずつ出金していたといい「パチンコ代や飲食費に使った」と話しているという。活動費には会員の月会費や市の互助会からの助成金が含まれている。 男性部長は07年から同団体の会計を担っていたが、今年2月に後任と交代。通帳に不正な出金記録が見つかり、同9月に内部通報があったという。男性部長は既に全額を返金し、団体との示談が成立している。 男性部長は1991年に採用され、人事課長などを経て、今年4月に市民部部長に昇格した。 同市では職員の不祥事が相次いでおり、2019年以降、男性部長を含め5人が懲戒免職になっている。牟礼正稔市長は「繰り返し注意喚起をしてきたが、市政に対する度重なる不信を招く結果となり、痛恨の極み。心よりおわびし、信頼回復に取り組む」とした。(小谷千穂)