広島・九里 本音で語った「長所と短所」 変化追い求めても失う怖さない チャレンジ、試す、取り組むことを大事に
広島の九里亜蓮投手(32)が本音をさらけ出す一人語り『Spirit of Challenge』。第2回は自らの『長所と短所』を明かしてもらった上で、長所をどのように生かし、短所とはどう向き合っているのかを語ってもらった 【写真】大瀬良と談笑する九里のヘアスタイルがド派手! 横から見るとめっちゃツートンカラーやん(笑) ◇ ◇ こんにちは!九里亜蓮です。今回は僕の長所と短所についてお話ししていこうと思います。ぜひお付き合いください。 まずは長所ですが、いろんなことにチャレンジする、試す、取り組むことは大事にしています。今年は投球フォームも変更しましたし、以前から行っているジャベリックスローというやり投げみたいな練習法に関してもそうです。最初は普通のジャベリックスローを投げていたのですが、今年から日高がオリックスから移籍して来て、同じジャベリックスローでもフレーチャという少し違う形のものを投げていたので、試しに投げさせてもらって、それを導入したり…。ドライブラインや上達屋という野球に特化した施設にも通ったりしているのも、そういう思いからです。 なので野球に関する情報には常にアンテナを張っています。今だとユーチューブで何でも見られますし、気になったことを調べた時に関連して出てきた動画からヒントを得ることが多いです。練習ドリルやストレッチとかにしても参考にすることがあります。 変化を追い求めてこれまで積み上げてきたものを失う怖さはないです。今年から取り組む新たな投球フォームにしても、まだ全然自分のイメージするような感じでは正直なくて試行錯誤しながらやっています。でも変に変わらずに全く結果が出なくなるより、いろんなことに挑戦してダメだった時の方が引き出しも増えますし、自分の中で後悔したくないという思いが強いです。 よく『気迫』を僕の長所に挙げてくださる方もいます。ですが自分自身で意識しながらやっていることではありません。むしろ冷静に投げようと思ってアレなので。『気迫がある』っていうのは短所と紙一重なんですよね。僕、気が短いので(笑)。そこが僕の短所かなと思います。 マウンドの上では自分の思うようなボールが投げられなかった時によく自分にキレていることもあります。でも野球は自分一人でやるものではありません。後ろで守ってくださっている野手もいて、自分の感情一つで迷惑をかけるわけにいかないですし、それが根本にあるので、グッと感情をこらえる時もあります。 自分に対する怒りの感情を鎮める時、僕は視線を遮るようにしていることが多いのかなと思います。ベンチで頭からタオルをかぶったりとか、そんな感じで感情を落ち着かせたり、切り替えることが多いです。 誰にでも長所も短所もあって、それは表裏一体だと思います。その中で僕は短所を直そうとか、短所に目をつぶって長所を伸ばそうとは考えていません。『自分の短所はこれだ』と理解した上で、過ごしていくことが重要だと思っています。